Friday, June 8, 2012

第98回 看護師国家試験 過去問題(午後)


問題 1

脂質1gが体内で代謝されたときに生じるエネルギー量はどれか。


1. 4kcal

②. 9kcal

3. 14kcal

4. 19kcal

問題 2

 国民健康保険一般被保険者本人の自己負担割合はどれか。

1. 1割

2. 2割

③. 3割

4. 4割

問題 3

 保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務はどれか。

1. 看護研究

②. 秘密の保持

3. 記録の保存

4. 関係機関との連携

問題 4

 低出生体重児の基準はどれか。

1. 3,000g未満

2. 2,750g未満

③. 2,500g未満

4. 2,250g未満

問題 5

 老年期の身体機能変化で正しいのはどれか。

1. 視野は拡大する。

2. 唾液量は増加する。

③. 皮膚感覚は低下する。

4. 聴力は低音域から低下する。

問題 6

 最終月経の初日を0日とすると分娩予定日は何日目か。

1. 260

②. 280

3. 300

4. 320

問題 7

 チアノーゼを最も観察しやすいのはどれか。

①. 口唇

2. 耳介

3. 頭皮

4. 眼球

問題 8

 成人の乏尿の基準はどれか。

1. 100ml/日以下

2. 200ml/日以下

3. 300ml/日以下

④. 400ml/日以下

問題 9

 日和見感染症はどれか。

1. 麻疹

2. インフルエンザ

3. マイコプラズマ肺炎

④. ニューモシスチス肺炎

問題 10

 インスリン自己注射の投与経路はどれか。

1. 皮内

②. 皮下

3. 筋肉内

4. 静脈内

問題 11

 体温測定部位で外部環境に最も影響されにくいのはどれか。

①. 直腸

2. 口腔

3. 腋窩

4. 頸部皮膚

問題 12

 成人女性に導尿を行う際のカテーテル挿入の長さはどれか。

1. 1~3cm

②. 4~6cm

3. 7~10cm

4. 11~14cm

問題 13

 スタンダードブリコーションで感染源とされるのはどれか。

1. 爪

2. 頭髪

③. 血液

4. 傷のない皮膚

問題 14

 服薬の指示で食間はどれか。

1. 食事中

2. 食後 30分

3. 食前 30分

④. 食後120分

問題 15

 AEDの機能はどれか。

1. 止血

②. 除細動

3. 気道確保

4. 静脈確保

問題 16

 漿膜はどれか。

①. 腹膜

2. 結膜

3. 髄膜

4. 滑膜

問題 17

 抗原がIgEと結合するのはどれか。

1. 接触皮膚炎

2. 血液型不適合輸血

3. 全身性エリテマトーデス

④. アナフィラキシーショック

問題 18

 リンパ系で正しいのはどれか。

1. リンパ管には弁がない。

2. 胸管は鎖骨下動脈に注ぐ。

③. 吸収された脂肪の輸送に関与する。

4. リンパの流れは動脈と同方向である。

問題 19

 交感神経系の緊張で弛緩するのはどれか。

1. 立毛筋

2. 瞳孔散大筋

3. 膀胱括約筋

④. 気管支平滑筋

問題 20

 各関節の基本肢位を表すのはどれか。

①. 0°

2. 45°

3. 60°

4. 90°

問題 21

 食欲を促進するのはどれか。

1. 温熱環境

2. 胃壁の伸展

3. レプチンの分泌

④. 血中遊離脂肪酸の上昇

問題 22

 薬剤とその副作用の組み合わせで誤っているのはどれか。

1. ヨード造影剤 ――――――――――――― アナフィラキシーショック

②. セフェム系抗菌薬 ――――――――――― 髄膜炎

3. 副腎皮質ステロイド ―――――――――― 消化性潰瘍

4. アミノグリコシド系抗菌薬―――――――― 聴神経障害

問題 23

 疾患と症状の組み合わせで正しいのはどれか。

1. 帯状疱疹 ――――――――― 聴力低下

2. 慢性中耳炎 ―――――――― 嗅覚低下

③. 下垂体腫瘍 ―――――――― 両耳側半盲

4. 重症筋無力症―――――――― 味覚障害

問題 24

 疾患と所見の組み合わせで正しいのはどれか。

1. 悪性貧血 ――――――――――――― ビタミンB6低値

2. ホジキン病 ―――――――――――― ラングハンス巨細胞

③. 慢性骨髄性白血病 ――――――――― フィラデルフィア染色体

4. 播種性血管内凝固症候群(DIC)――― プロトロンビン時間短縮

問題 25

 腎前性腎不全が起こるのはどれか。

1. 前立腺肥大症

②. 急性心筋梗塞

3. 急性尿細管壊死

4. 急性糸球体腎炎

問題 26

 胞状奇胎後に発生しやすいのはどれか。

1. 乳癌

②. 絨毛癌

3. 卵巣癌

4. 子宮頸癌

問題 27

 ソーシャルサポートで道具的(手段別)サポートはどれか。

①. 物資

2. 愛情

3. 情報

4. 肯定

問題 28

 国民健康保険で正しいのはどれか。

1. 被用者保険である。

2. 保険者は国である。

③. 高額療養費制度がある。

4. 財源は保険料のみである。

問題 29

 予防接種法で1回のみの接種とされているのはどれか。

①. BCG

2. ポリオ

3. 三種混合(DPT)

4. 麻疹風疹混合(MR)

問題 30

 平成17年国民健康・栄養調査の結果で正しいのはどれか。

①. 朝食の欠食率は20歳代が最も高い。

2. 1人1日当たりの食塩摂取量は8gである。

3. 運動習慣のある者の割合は40歳代が最も高い。

4. メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者の割合は30歳代が最
も高い。

問題 31

 労働基準法で規定されているのはどれか。

1. 健康診断

②. 休憩時間

3. 産業医の選任

4. 雇用保険事業

問題 32

 A看護師の勤務する病棟に高校時代の同級生Bが腹痛で入院し虫垂炎と診断された。心配した同級生Cから病棟に電話があり、容態を尋ねられた。A看護師の対応で適切なのはどれか。


1. 看護師長の許可を得てから話すと伝える。

2. お見舞いに来たときに話すと伝える。

3. 虫垂炎なので心配いらないと伝える。

④. 話すことはできないと伝える。

問題 33

 タッチングで正しいのはどれか。

①. 看護者の身体を道具として用いる。

2. 対象者との非意図的な接触である。

3. 感情よりも認知に作用しやすい。

4. 身体的な安楽を図る効果はない。

問題 34

 中脳の姿勢反射を最も刺激する体位はどれか。

1. トレンデレンブルグ体位

2. セミファウラー位

③. 背面開放坐位

4. 腹臥位

問題 35

 1.食事制限を守れない患者が「食べ過ぎたのは友人が夕食に誘ったからだ」と考える防衛機制はどれか。


1. 反動形成

2. 置き換え

③. 合理化

4. 退行

問題 36

 経管栄養法における経鼻チューブ挿入で適切なのはどれか。

①. 挿入時はファウラー体位にする。

2. 咽頭部よりも先へ挿入する際には頸部後屈位にする。

3. 嚥下運動よりも速い速度で挿入する。

4. 胃内への挿入を少量の栄養物を注入して確認する。

問題 37

 入浴の作用でないのはどれか。

1. 温熱作用

2. 浮力作用

③. 圧反射作用

4. 静水圧作用

問題 38

 左片麻痺患者のベッドサイドにポータブルトイレを置く位置を図に示す。
 適切なのはどれか。



①. (1)

2. (2)

3. (3)

4. (4)

問題 39

 上部消化管造影を受ける患者への説明で適切なのはどれか。

1. 検査前24時間は絶飲食である。

2. 発泡剤による暖気は我慢しない。

③. 検査後は下剤を服用する。

4. 検査後の白色の排便は異常である。

問題 40

 酸素吸入濃度50~98%に最も適した器具はどれか。

1. 鼻カニューレ

2. 単純酸素マスク

3. ベンチュリーマスク

④. リザーバー付酸素マスク

問題 41

 500mlの輸液を2時間で行う指示が出された。
1ml約20滴の輸液セットを用いた場合の1分当たりの滴下数はどれか。


1. 約40滴

2. 約60滴

③. 約80滴

4. 約100滴

問題 42

 インシデント(ヒヤリ・ハット)報告の目的はどれか。

1. 反省

2. 謝罪

3. 責任追及

④. 原因究明

問題 43

 病棟看護師が入院初期に高齢者の退院計画を立てる際、最も重要な患者情報はどれか。

1. 経済的な状況。

2. 近隣との関係。

3. 地域の在宅サービス。

④. 入院前の日常生活動作。

問題 44

 介護保険におけるケアプラン作成で適切なのはどれか。

①. 利用者や家族が参加する。

2. 区分支給限度額を優先する。

3. 介護サービス事業者が作成する。

4. 作成後に医師への報告が義務付けられている。

問題 45

 76歳の男性。前立腺肥大症による尿閉を繰り返したため、膀胱留置カテーテルを挿入することとなった。介助によって歩行可能で、認知症の症状はみられない。訪問看護師が行う本人と家族への指導で適切なのはどれか。


1. ミルキングは看護師の訪問時に行う。

②. 自宅の浴槽で入浴できることを伝える。

3. 歩行時は畜尿袋をカテーテルよりも高くする。

4. カテーテルの抜去を防止するため安静を促す。

問題 46

 不規則交替制勤務者に起こりやすいのはどれか。

1. 再生不良性貧血

2. 食道アカラシア

3. サルコイドーシス

④. 睡眠相後退症候群

問題 47

 非小細胞肺癌で化学療法を初めて受けた患者。治療開始10日目の血液データは、赤血球300万/μl、Hb11.8g/dl、白血球1,000/μl、血小板12万/μl、クレアチニン1.0mg/dlであった。この時期に最も注意して観察するのはどれか。


1. 色素沈着

2. 尿量減少

③. 感染徴候

4. 出血傾向

問題 48

 癌性疼痛で硫酸モルヒネ除放錠を1日2回(9時、21時)内服している患者が19時に痛みを訴えた。このときの対応で最も適切なのはどれか。


1. 睡眠導入薬の内服

②. 塩酸モルヒネ水の内服

3. ペンタゾシンの筋肉内注射

4. 21時の硫酸モルヒネ除放錠を早めに内服

問題 49

 特発性間質性肺炎の患者。毎日プレドニゾロンを30mg内服している。外来受診時に「この数日、目が少し痛いような気がして軽い頭痛もする。薬の副作用なのだろうか」と話した。視力の変化や眼瞼および眼球結膜に充血を認めない。対応で適切なのはどれか。

1. プレドニゾロンの内服を中止して、2,3日様子を見る。

2. 外出時には必ずサングラスをかけ強い光線を避ける。

3. 鎮痛薬を内服する。

④. 眼圧を測定する。

問題 50

 開心術後の装着機器とその目的の組み合わせで正しいのはどれか。

1. スワンガンツカテーテル ――――――――― 胸水の吸引

②. 心嚢ドレーン ―――――――――――――― 心タンポナーデの予防

3. 直腸温モニター ――――――――――――― 術後イレウスの予防

4. パルスオキシメータ ――――――――――― 不整脈の監視

問題 51

 嚥下障害を評価する水飲みテストで正しいのはどれか。

1. 嚥下第3期を評価する。

2. 100mlの白湯を飲みほすのに要する時間を測定する。

3. むせずに飲水できた場合には誤嚥はない。

④. 口角からの流出の有無を観察する。

問題 52

 1型糖尿病で正しいのはどれか。

1. 経口血糖降下薬で治療する。

2. やせ型よりも肥満型に多い。

3. 2型糖尿病よりも有病率が高い。

④. 高度のインスリン分泌障害がある。

問題 53

 55歳の男性。痛風で加療中である。仕事上の付き合いで飲酒を伴う外食の機会が多い。指導で適切なのはどれか。

①. アルコールの摂取制限をする。

2. 短時間の激しい運動を推奨する。

3. 尿量の目標は1ℓ/日以下とする。

4. 発作時は尿酸生成抑制薬の服用を促す。

問題 54

 腎臓疾患患者の食事療法で正しいのはどれか。

1. 浮腫、乏尿および高血圧がある場合は脂質を制限する。

2. 慢性腎不全の代謝性多尿期ではナトリウム制限はない。

3. 血中の尿素窒素値が上昇している場合はカルシウムを制限する。

④. 急性腎不全の乏尿期の水分摂取量は前日の尿量+500ml以内とする。

問題 55

 全身性エリテマトーデスの20歳代女性に対する生活指導で適切なのはどれか。

①. 「紫外線を避けましょう」

2. 「妊娠は問題ありません」

3. 「摂取エネルギー量を制限しましょう」

4. 「毎日1万歩のウォーキングを行いましょう」

問題 56

 純音聴力検査で正しいのはどれか。

1. 一定の周波数で測定する。

②. オージオメーターで検査する。

3. 被験者の応答に関係なく測定できる。

4. 気導聴力は頭蓋骨から内耳の経路を検査する。

問題 57

 徒手筋力テストで正しいものはどれか。

1. 上肢に限定して行う。

②. 関節の状態も評価できる。

3. 評価は2段階表示で行う。

4. 意識レベルにかかわらず実施できる。

問題 58

 前立腺癌で前立腺全摘手術後に起こりやすいのはどれか。

1. 跛行

②. 尿失禁

3. 女性化乳房

4. 排便回数の増加

問題 59

 広汎子宮全摘手術後の排尿障害への対応で適切なのはどれか。

①. 排尿時に用手膀胱圧迫を行う。

2. 残尿があるうちは飲水を制限する。

3. 残尿量100mlを残尿測定中止の目安とする。

4. 尿意がわかるまで膀胱留置カテーテルを使用する。

問題 60

 老年期の発達課題を「肉体的力と健康の衰退に適応すること」と表現したのは誰か。

1. ペック

2. バトラー

3. エリクソン

④. ハヴィガースト

問題 61

 老齢期の加齢に伴う記憶の変化で正しいのはどれか。

1. 長期記憶から低下する。

2. 行動上の障害を伴うことが多い。

3. 物忘れがあることを自覚していない。

④. 体験そのものではなく体験の一部を忘れる。

問題 62

 高齢者の権利擁護で正しいのはどれか。

1. 成年後見制度の任意後見人は裁判所が決定する。

2. 認知症の診断とともに成年後見制度が適用される。

③. 高齢者虐待を発見した者は市町村に通報する義務がある。

4. 虐待されている高齢者を老人短期入所施設等に入所させる法律はない。

問題 63

 老年期の加齢に伴う睡眠の変化で正しいのはどれか。

1. 就寝時間が遅くなる。

2. 中途覚醒の回数は減る。

③. 早期覚醒をきたしやすい。

4. 就寝から入眠までの時間が短くなる。

問題 64

 75歳の女性。2か月前に脳梗塞を発症した。右上下肢の不全麻痺があるが、上肢は肩まで挙上できる。歩行の際の留意点で適切なのはどれか。


①. 右側に付き添って歩く。

2. 近視用の眼鏡を装着させない。

3. 歩行中は右上肢を三角巾で固定する。

4. 杖の長さは肘をまっすぐ伸ばせる程度にする。

問題 65

 高齢者に投与される薬と副作用の組み合わせで正しいのはどれか。

1. β遮断薬――――――――――――消化性潰瘍

2. 抗パーキンソン薬――――――――徐脈

3. 非ステロイド性抗炎症薬―――――不随意運動

④. ベンゾジアゼピン系睡眠薬――――筋弛緩作用

問題 66

 80歳の男性が終末期を迎えた70歳の妻を介護している。今後、必要となるグリーフケアで適切でないのはどれか。

1. 男性の健康状態を把握する。

②. グリーフケアは妻の死亡後に開始する。

3. 身内を亡くした人のサポートグループを紹介する。

4. 男性が希望すれば妻の思い出を語り合う機会を設ける。

問題 67

 8か月児に散剤を経口投与する方法で適切なのはどれか。

①. 糖水で練る。

2. ミルクに溶かす。

3. 離乳食に入れる。

4. はちみつに混ぜる。

問題 68

 平成17年(2005年)における我が国の10~14歳の死因の第1位はどれか。

1. 自殺

2. 心疾患

3. 悪性新生物

④. 不慮の事故

問題 69

 エリクソンによる幼児前期の発達課題はどれか。

1. 基本的信頼

②. 自律性

3. 勤勉性

4. 親密性

問題 70

 手術を受ける子どもへのプリパレーションの目的でないものはどれか。

1. 心理的準備を促す。

2. 正しい知識を提供する。

③. 医療者の労力を軽減する。

4. 情緒表現の機会を与える。

問題 71

 溺水して意識のない小児への救急処置で適切でないのはどれか。

1. 呼吸の有無を確認する。

2. 必要に応じて心臓マッサージを開始する。

③. 水を吐かせる。

4. 保温をする。

問題 72

 性周期とホルモンについて正しいのはどれか。

1. 卵胞期の体温は上昇する。

2. 卵胞刺激ホルモン(FSH)は視床下部から分泌される。

3. 妊娠が成立しない場合の黄体の寿命は20日間である。

④. 成熟卵胞に黄体化ホルモン(LH)が作用して排卵が起きる。

問題 73

 我が国における家族計画の意義で適切なのはどれか。

1. 人口を抑制する。

②. 母体の健康を守る。

3. 性感染症を予防する。

4. 避妊の知識を普及させる。

問題 74

 女性の喫煙で正しいのはどれか。

1. ニコチンは胎盤を通過しない。

2. 女性ホルモンの分泌を促進する。

3. 20歳代の喫煙率は減少している。

④. 妊娠中の喫煙で低出生体重児の出生率が上昇する。

問題 75

 流産で正しいのはどれか。

1. 胎盤が完成された後の時期が多い。

2. 妊娠12週未満に妊娠が中断した場合をいう。

③. 切迫流産の主な症状は性器出血と下腹部痛である。

4. 死亡胎児と付属物の一部とが子宮内に残存するのは稽留流産である。

問題 76

 精神疾患と神経伝達物質の組合せで関係が深いのはどれか。

①. 統合失調症 ―――――――――――――――――― ドパミン

2. アルツハイマー型認知症 ―――――――――――― セロトニン

3. 神経症 ―――――――――――――――――――― アドレナリン

4. うつ病 ―――――――――――――――――――― アセチルコリン

問題 77

 80歳の男性。心不全と肺炎のため入院した。夜間に点滴静脈内注射と
酸素チューブとを外し「廊下に猿がいる」と歩き回っている。患者の状態はどれか。

1. 躁状態

2. 不安状態

3. 昏迷状態

④. せん妄状態

問題 78

 悪性症候群の症状はどれか。

1. 徐脈

2. 便秘

③. 発熱

4. 過飲水

問題 79

 精神科病院の社会復帰病棟でバス旅行を企画することとなった。
対応で適切なのはどれか。

1. 事前に服装を指定する。

2. 規律的な集団行動を促す。

3. 患者に全員参加であると伝える。

④. 患者と話し合いながら計画を立てる。

問題 80

 53歳の男性。統合失調症で入院した。退院後、ホームヘルプ(居宅介護)の
利用を希望している。事前に必要なのはどれか。

1. 障害認定

2. 要介護認定

3. 生活保護認定

④. 障害程度区分認定

問題 81

 関節軟骨を構成する成分で最も多いのはどれか。

1. アクチン

2. ミオシン

3. ケラチン

④. コラーゲン

5. グリコゲン

問題 82

 アナフィラキシーショックに対して最も即効性があるのはどれか。

1. 塩化カリウム

2. テオフィリン

③. アドレナリン

4. プレドニゾロン

5. 硫酸マグネシウム

問題 83

 入院中のうつ病患者が「この病棟の患者が落ち着かないのは、すべて私のせいです。私は皆に迷惑をかけている悪い人間です」と訴えている。
患者にみられる症状はどれか。

1. 関係妄想

②. 罪業妄想

3. 妄想気分

4. 注察妄想

5. 心気妄想

問題 84

 疾患とその誘因となる生活習慣の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。

①. 肺気腫    ――――――――――― 喫煙

2. 大腸癌    ――――――――――― 高繊維食

③. 慢性膵炎   ――――――――――― 過度の飲酒

4. 胆石症    ――――――――――― 食塩の過剰摂取

5. 変形性関節症 ―――――――――――  乳製品の過剰摂取

問題 85

 レンサ球菌が主要な常在細菌叢として存在するのはどれか。2つ選べ。

①. 口腔内

②. 上気道

3. 大腸内

4. 膣内

5. 皮膚

問題 86

 介護保険制度の訪問看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 利用回数は週3回に限られる。

2. 理学療法士による訪問は含まない。

③. 主治医の訪問看護指示が必要である。

④. 要介護認定を受けないと利用できない。

5. 2か所の訪問看護ステーションは利用できない。

問題 87

 がん患者の緩和ケアで正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 入院治療が原則である。

2. 余命の延長が目標である。

③. がんの診断とともに開始する。

4. がんの治癒を目指した治療を優先する。

⑤. 患者と家族とのQOL向上が目標である。

問題 88

 高齢者に脱水が起こりやすい理由はどれか。2つ選べ。

1. 骨密度の低下。

②. 筋肉量の減少。

③. 渇中枢機能の低下。

4. 身体の活動性の低下。

5. 腎臓のナトリウム保持機能の亢進。

問題 89

 糖尿病でインスリン療法の小学3年生。自分でできる療養行動の目標で適切なのはどれか。2つ選べ。

①. 血糖値測定

2. シックデイ対策

3. 食品の単位換算

④. インスリン注射

5. インスリン注射量の調節

問題 90

 勤労女性に関して労働基準法で規定しているのはどれか。2つ選べ。

1. 育児休業

2. 介護休業

③. 育児時間

④. 産前産後の休業

5. 出産後の健康管理に関する措置

問題 91

 70歳の女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2。介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。

入院後、安静を保ち、酸素療法と薬物療法とで症状が軽減した。酸素流量の指示は1l/分、患者は酸素ボンベを引いて歩行可能であるが、ベッド上で臥床していることが多い。自宅での日常生活動作の不安を訴えている。
病棟看護師が退院準備として支援するのはどれか。

1. 可能な限り安静を促す。

2. 長女との同居を勧める。

③. 呼吸リハビリテーションを勧める。

4. ポータブルトイレの使用を勧める。

問題 92

 70歳の女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2。介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。

退院後は自宅でも酸素療法の継続が必要である。
病棟看護師が行う在宅酸素療法の指導で正しいのはどれか。


①. 入浴時も酸素吸入を継続する。

2. 台所で火気を使用する場合は換気をする。

3. 呼吸困難が増強する時は酸素流量を増やす。

4. 加湿器の蒸留水の補充は訪問看護師に任せる。

問題 93

 70歳の女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2。介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。

退院にあたり、サービス担当者会議が開催されることとなった。
会議で検討する内容で優先度が低いのはどれか。


1. 訪問診療

2. 緊急時の対応

3. 介護予防訪問介護の利用回数

④. 介護予防短期入所生活介護の利用時期

問題 94

 58歳の男性。コンピュータープログラマー。3か月前から右下肢に歩行時の疼痛があり右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。

右大腿動脈からカテーテルを挿入し、右外腸骨動脈閉塞部へのステント留置術が施行された。ステント留置術施行後の看護で最も重要なのはどれか。

1. 四肢の他動運動

2. 両下肢の安静保持

③. 穿刺部位の止血確認

4. 膀胱留置カテーテルの抜去

問題 95

 58歳の男性。コンピュータープログラマー。3か月前から右下肢に歩行時の疼痛があり右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。

術後経過は良好で抗凝固薬としてワルファリン処方され、退院が予定された。退院後の食事で摂取を控えるのはどれか。

1. わかめ

②. 納豆

3. こんにゃく

4. グレープフルーツ

問題 96

 58歳の男性。コンピュータープログラマー。3か月前から右下肢に歩行時の疼痛があり右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。

退院が決まった。仕事中は長時間座位であり、職場の同僚は喫煙者が多く分煙がなされていない。日常生活の留意点で適切なのはどれか。

1. 週に1度は散歩をする。

2. 過剰に水分を取らないように注意する。

③. 1日1回は足背動脈に触れて拍動を確認する。

4. 周囲に喫煙者がいても本人が禁煙すればよい。

問題 97

 53歳の男性。営業職の会社員。喉頭癌の診断を受けた。医師から、声帯への浸潤と両側の頸部リンパ節転移とがあり、治療法として喉頭全摘術、放射線照射および化学療法があることが説明された。翌週、妻と再度受診し治療方針を決めることとなった。

患者は妻に伴われ受診し、病状から手術療法を勧められた。「手術で声が出なくなるなんて、どうしたらよいのだろう。仕事はできなくなるし」と不安そうです。妻は「夫は最近ふさぎ込み、よく眠れないようです。がんのことも、今の夫の状態も心配です」と話した。夫婦への対応で最も適切なのはどれか。

1. 「この際思い切りも大切ですよ」

2. 「奥さんはもっとご主人を励ましてください」

3. 「手術のことはしばらく考えないようにしましょう」

④. 「補助具で発声できますから前向き捉えてみましょう」

問題 98

 53歳の男性。営業職の会社員。喉頭癌の診断を受けた。医師から、声帯への浸潤と両側の頸部リンパ節転移とがあり、治療法として喉頭全摘術、放射線照射および化学療法があることが説明された。翌週、妻と再度受診し治療方針を決めることとなった。

その後患者は手術に同意し、喉頭全摘術と頸部リンパ節郭清術とが行われた。手術後の集中治療室での体位と頸部の固定法で適切なのはどれか。

①. 仰臥位で頸部をまっすぐにする。

2. 仰臥位で頸部を前屈位にする。

3. 側臥位で頸部を後屈位にする。

4. 腹臥位で頸部を横向きに回旋する。

問題 99

 53歳の男性。営業職の会社員。喉頭癌の診断を受けた。医師から、声帯への浸潤と両側の頸部リンパ節転移とがあり、治療法として喉頭全摘術、放射線照射および化学療法があることが説明された。翌週、妻と再度受診し治療方針を決めることとなった。

術後10日瘻孔がないことが確認され食事が開始された。本人と妻は「気管孔が開いたままで食事をすることの注意点を、退院までにしっかり聞いておきたい」と話した。助言で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 「汁物はストローで吸うとよいでしょう」

②. 「飲み込むときに鼻をつまむと鼻への逆流が防げます」

3. 「麺類は軟らかいので今までと同じように食べられます」

④. 「匂いがわかりにくくなるので味が異なって感じるかもしれません」

5. 5「飲み込みに時間がかかるので、1日6回の分割食にする必要があります」

問題 100

 65歳の女性。身長157㎝、体重56kg。長女夫婦と2人の孫と2階家屋一戸建てに住んでいる。本人の部屋は2階にある。長女夫婦が共働きのため、孫の幼稚園の送迎や世話などで毎日忙しく過ごしている。1か月前の市の健康診断で骨密度の検査を受けたところ精査を勧められ、近医で骨粗鬆症と診断され、ビスホスホネート製剤の内服を開始した。

骨粗鬆症のタイプで最も考えられるのはどれか。

1. 特発性

②. 閉経後

3. 廃用性

4. 栄養性

問題 101

 65歳の女性。身長157㎝、体重56kg。長女夫婦と2人の孫と2階家屋一戸建てに住んでいる。本人の部屋は2階にある。長女夫婦が共働きのため、孫の幼稚園の送迎や世話などで毎日忙しく過ごしている。1か月前の市の健康診断で骨密度の検査を受けたところ精査を勧められ、近医で骨粗鬆症と診断され、ビスホスホネート製剤の内服を開始した。

転倒予防のための環境調整で優先度が高いのはどれか。

1. 玄関の段差にスロープをつける。

2. 廊下の中央に厚いじゅうたんを敷く。

3. トイレと風呂場に手すりを設置する。

④. 階段と廊下に夜間の足元照明を設置する。

問題 102

 65歳の女性。身長157㎝、体重56kg。長女夫婦と2人の孫と2階家屋一戸建てに住んでいる。本人の部屋は2階にある。長女夫婦が共働きのため、孫の幼稚園の送迎や世話などで毎日忙しく過ごしている。1か月前の市の健康診断で骨密度の検査を受けたところ精査を勧められ、近医で骨粗鬆症と診断され、ビスホスホネート製剤の内服を開始した。

骨折リスクを低減するための生活指導で適切なのはどれか。

1. 幼稚園の送迎を控える。

②. 服薬を確実に継続する。

3. 毎日の縄跳びを始める。

4. 体幹の回旋運動を積極的に行う。

5. ビタミンAを多く含む食品を積極的に摂取する。

問題 103

 90歳の男性。1人暮らし。肺癌末期で病状の説明はされている。食欲不振と呼吸困難とで1週前に入院し、酸素2ℓ/分と塩酸モルヒネを投与したが、食事がとれなくなり傾眠状態が続いていた。本日朝、脈拍100/分、血圧80/46mmHg、動脈血酸素飽和度(SpO2)85%となった。

患者は今回の入院直後に「終末期には何も処置しないでほしい」とリビングウィルを医師に提出している。遠方から駆けつけた弟が「1秒でも長く生かしてもらいたい」と言った。今後のケア方法の決定で最も優先されるのはどれか。


1. 弟の意見

2. 病院の方針

3. 医師の判断

④. 本人のリビングウィル

5. 公正な立場の第三者の判断

問題 104

 90歳の男性。1人暮らし。肺癌末期で病状の説明はされている。食欲不振と呼吸困難とで1週前に入院し、酸素2ℓ/分と塩酸モルヒネを投与したが、食事がとれなくなり傾眠状態が続いていた。本日朝、脈拍100/分、血圧80/46mmHg、動脈血酸素飽和度(SpO2)85%となった。

弟への対応で適切でないのはどれか。

1. 今後の見込みを説明する。

2. ケアに参加できるように支援する。

3. 誰か会わせたい人がいるか尋ねる。

④. 安静のために静かに見守るように指導する。

問題 105

 90歳の男性。1人暮らし。肺癌末期で病状の説明はされている。食欲不振と呼吸困難とで1週前に入院し、酸素2ℓ/分と塩酸モルヒネを投与したが、食事がとれなくなり傾眠状態が続いていた。本日朝、脈拍100/分、血圧80/46mmHg、動脈血酸素飽和度(SpO2)85%となった。

患者の意識が少し戻り「水が飲みたい」と言った。対応で適切なのはどれか。


1. 点滴静脈内注射を開始する。

②. 弟とともに水を口に含ませる。

3. 看護師が吸引しながら水を飲ませる。

4. 誤嚥のリスクがあるので水は控えるように説明する。

問題 106

 在胎40週、3,100gで出生した新生児。胎児超音波検査で先天性心疾患を疑われていたが、検査の結果、ファロー四徴症と診断された。全身状態が良好であったため、外来通院で経過を観察することとなり1か月で退院した。

生後5か月になり、ファロー四徴症に伴う症状を呈するようになってきた。
乳児に認められない症状はどれか。

①. 浮腫

2. 頻脈

3. 多呼吸

4. 哺乳不良

問題 107

 在胎40週、3,100gで出生した新生児。胎児超音波検査で先天性心疾患を疑われていたが、検査の結果、ファロー四徴症と診断された。全身状態が良好であったため、外来通院で経過を観察することとなり1か月で退院した。

2歳になり児は根治手術を受けることとなった。
手術前に注意すべき症状はどれか。

1. 乏尿

2. 起坐呼吸

3. 頻拍発作

④. 無酸素発作

問題 108

 在胎40週、3,100gで出生した新生児。胎児超音波検査で先天性心疾患を疑われていたが、検査の結果、ファロー四徴症と診断された。全身状態が良好であったため、外来通院で経過を観察することとなり1か月で退院した。

根治手術が成功し、その後も外来受診継続された。ある日母親から「乳歯が虫歯になり抜くことになりました。何か注意することがあれば事前に知りたいのですが」と小児科外来に電話があった。説明で適切なのはどれか。

1. 入院による抜歯となる。

2. 出血が止まりにくい。

③. 抜歯前に抗菌薬を内服する。

4. 特別な注意点はない。

問題 109

 30歳の初産婦。昨日20時に正常分娩した。今朝の観察では、体温37,1℃、
脈拍72/分、血圧118/76mmHg。乳房緊満感(-)、乳管開口左右4、5本。
子宮底臍高、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰裂傷の縫合部痛があるが発赤はない。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。

健康状態のアセスメントで適切なのはどれか。

①. 子宮復古は順調である。

2. 創部感染徴候がみられる。

3. 分娩の受け止めに問題がある。

4. 産褥日数に比べて進行性変化が遅い。

問題 110

 30歳の初産婦。昨日20時に正常分娩した。今朝の観察では、体温37.1℃、
脈拍72/分、血圧118/76mmHg。乳房緊満感(-)、乳管開口左右4、5本。
子宮底臍高、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰裂傷の縫合部痛があるが発赤はない。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。

産褥2日。母子同室を開始した。児が欲しがる様子をみせると授乳するが、うまく吸ってくれず児の口がすぐに乳頭からはずれてしまうという。乳房緊満はみられず、乳房の形態はⅡa型、乳頭の形は正常である。
優先して確認すべきことはどれか。

1. 授乳回数

②. 児の抱き方

3. 乳汁分泌状態

4. 乳頭の傷の有無

問題 111

 30歳の初産婦。昨日20時に正常分娩した。今朝の観察では、体温37.1℃、
脈拍72/分、血圧118/76mmHg。乳房緊満感(-)、乳管開口左右4、5本。
子宮底臍高、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰裂傷の縫合部痛があるが発赤はない。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。

産褥3日。分娩後排便が見られない。褥婦は「お腹が張った感じがするが授乳や子どもの世話が忙しくて、ゆっくりトイレに行けない」と言う。
対応で適切なのはどれか。

1. 安静臥床を勧める。

2. 母子同室を中止する。

③. 腹部マッサージを勧める。

4. 食事摂取量を減らすように勧める。

問題 112

 40歳の初産婦。妊娠34週0日。身長157㎝、非妊時体重57kg。
健康診査時72kg。子宮底長29㎝、推定児体重2,100g。血圧128/80mmHg。
尿蛋白(-)、尿糖(-)。Hb12.0g/dl、Ht37%。

健康状態のアセスメントで適切なのはどれか。

1. 貧血がみられる。

②. 体重の増加が過剰である。

3. 妊娠高血圧症候群である。

4. 子宮内胎児発育遅延のおそれがある。

問題 113

 40歳の初産婦。妊娠34週0日。身長157㎝、非妊時体重57kg。
健康診査時72kg。子宮底長29㎝、推定児体重2,100g。血圧128/80mmHg。
尿蛋白(-)、尿糖(-)。Hb12.0g/dl、Ht37%。

妊娠36週0日。体重74kg。子宮底長30㎝、推定児体重2,250g。
血圧142/90mmHg。尿蛋白+、尿糖(-)、浮腫+。尿回数は6回/日程度。
「運動不足で体重が増えているような気がします」と言う。
指導で適切なのはどれか。

1. 妊婦体操を行なう。

②. 塩分摂取を減らす。

3. 水分摂取を制限する。

4. 摂取エネルギーは2,500Kcal/日とする。

問題 114

 40歳の初産婦。妊娠34週0日。身長157㎝、非妊時体重57kg。
健康診査時72kg。子宮底長29㎝、推定児体重2,100g。血圧128/80mmHg。
尿蛋白(-)、尿糖(-)。Hb12.0g/dl、Ht37%。

妊娠37週4日。破水し来院した。「病院に着いた頃から陣痛が始まったように感じます」と言う。胎児心拍の最良聴取部位は母体左下腹部。分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期6分、胎児心拍基線130bpm、遅発一過性徐脈がみられる。
子宮口3㎝開大で、淡緑色の羊水流出がみられた。
この状況のアセスメントで適切なのはどれか。 2つ選べ。

1. 早期産である。

2. 早期破水である。

③. 分娩第1期である。

4. 胎児は第2頭位である。

⑤. 胎児機能不全(胎児ジストレス)が推測される。

問題 115

 27歳の女性。職場が製造部門から事務職へ配置換えとなり椅子に座っている時間が増えたため、太るのが心配で食事量をへらしていた。身長163cm、半年前の体重は48kg、現在38kgまで減少した。自分では体重のコントロールができず、母親に伴われ精神科病院に来院した。2か月間外来で治療を受けたが改善せずさらに1kg減少したため、開放病棟に入院した。

入院5日。患者は、病棟内では穏やかに過ごし、出された食事も全量摂取していた。体重の増加は認められなかった。重要な観察項目はどれか。

1. 発熱の有無

②. 嘔吐の有無

3. 母子関係

4. 運動量

問題 116

 27歳の女性。職場が製造部門から事務職へ配置換えとなり椅子に座っている時間が増えたため、太るのが心配で食事量をへらしていた。身長163cm、半年前の体重は48kg、現在38kgまで減少した。自分では体重のコントロールができず、母親に伴われ精神科病院に来院した。2か月間外来で治療を受けたが改善せずさらに1kg減少したため、開放病棟に入院した。

患者は、デイルームで過ごすときは好んで他の痩せた患者と話をして過ごしていた。会話の内容は食物に関することが多かった。この患者で最も障害されているのはどれか。

1. コミュニケーションスキル

2. サーカディアンリズム

3. ソーシャルサポート

④. ボディイメージ

問題 117

 27歳の女性。職場が製造部門から事務職へ配置換えとなり椅子に座っている時間が増えたため、太るのが心配で食事量をへらしていた。身長163cm、半年前の体重は48kg、現在38kgまで減少した。自分では体重のコントロールができず、母親に伴われ精神科病院に来院した。2か月間外来で治療を受けたが改善せずさらに1kg減少したため、開放病棟に入院した。

入院8日。体重が増加しないため、医師からベッド上安静の指示が出された。食事が運ばれた際、患者は表情を曇らせ涙を流した。対応で最も適切なのはどれか。

①. 「心配なことがあったら話してください」

2. 「何か嫌いな食べ物があるのですか」

3. 「頑張って食事をしましょう」

4. 「気分転換してください」

問題 118

 19歳の男性。大学生。両親と兄の4人家族。1か月前から自室で独語をしながら片脚跳びをしている。母親に注意されると「『これをやめたら人生ゲームに乗り遅れる。やめたらおまえの負けだ』という声が聞こえてくる」と言い、夜間も頻繁に行っていた。母親が早く寝るように言うと、殴りかかろうとしたこともあった。次第に、食事や睡眠がとれなくなり、父親と兄に伴われ精神科病院を受診した。父親と精神保健指定医とに説得され入院の勧めに応じた。

入院形態はどれか。

1. 措置入院

②. 任意入院

3. 医療保護入院

4. 緊急措置入院

問題 119

 19歳の男性。大学生。両親と兄の4人家族。1か月前から自室で独語をしながら片脚跳びをしている。母親に注意されると「『これをやめたら人生ゲームに乗り遅れる。やめたらおまえの負けだ』という声が聞こえてくる」と言い、夜間も頻繁に行っていた。母親が早く寝るように言うと、殴りかかろうとしたこともあった。次第に、食事や睡眠がとれなくなり、父親と兄に伴われ精神科病院を受診した。父親と精神保健指定医とに説得され入院の勧めに応じた。

患者は看護師に「声が聞こえてくると、どうしても片脚跳びをやってしまう」と訴えている。対応で適切なのはどれか。 2つ選べ。

①. 「声が聞こえるのですね。つらいですね」

2. 「誰が何と言っていますか。詳しく教えてください」

③. 「体が心配です。できるだけ休んでください」

4. 「片脚跳びをやめても何事も起きないから大丈夫ですよ」

5. 「声が言っていることは間違っていますよ」

問題 120

 19歳の男性。大学生。両親と兄の4人家族。1か月前から自室で独語をしながら片脚跳びをしている。母親に注意されると「『これをやめたら人生ゲームに乗り遅れる。やめたらおまえの負けだ』という声が聞こえてくる」と言い、夜間も頻繁に行っていた。母親が早く寝るように言うと、殴りかかろうとしたこともあった。次第に、食事や睡眠がとれなくなり、父親と兄に伴われ精神科病院を受診した。父親と精神保健指定医とに説得され入院の勧めに応じた。

消灯後自室(個室)で片脚跳びを続けている患者に声をかけたところ、突然怒りだし、なだめようとするがゴミ箱を蹴るなどの攻撃性がエスカレートしてきた。
対応で適切なのはどれか。

1. このままだと隔離個室に入室することになると伝える。

②. 複数の看護師が病室に出向いて話を聞く。

3. 興奮を静めるためにタッチングをする。

4. 乱暴な振る舞いをしないよう注意する。

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