問題 1
癌化学療法による白血球減少症に対して用いるのはどれか。
問題 2
感染防御に有用でないのはどれか。
問題 3
インフルエンザワクチンの接種で正しいのはどれか。
問題 4
心電図で矢印が表すのはどれか。

問題 5
中大脳動脈の動脈瘤の破裂によって血液が流出する部位は図のどれか。

問題 6
交感神経の興奮によって起こる眼の反応はどれか。
問題 7
バセドウ病でみられる負のフィードバック回路はどれか。

問題 8
血糖上昇作用があるのはどれか。
問題 9
立位で画鋲を踏んだ際、右足を思わず引っ込めた。
この時の状態で正しいのはどれか。
問題 10
内圧が陽圧になるのはどれか。
問題 11
ガスの運搬で正しいのはどれか。
問題 12
尿および血清に含まれる物質を表に示した。

クレアチニンはどれか。
問題 13
循環血液量を増加させるのはどれか。
問題 14
図は性周期におけるホルモンの変化を示す。

基礎体温を上昇させるのはどれか。
問題 15
心拍数(HR)と脈拍数(P)との関係で正しいのはどれか。
問題 16
組織の再生能力で正しいのはどれか。
問題 17
無菌室での拘禁症候群の予防で誤っているのはどれか。
問題 18
悪性腫瘍と免疫との関係で誤っているのはどれか。
問題 19
血糖の簡易迅速測定で誤っているのはどれか。
問題 20
開腹手術に比べて腹腔鏡下手術の特徴はどれか。
問題 21
消毒薬で正しいのはどれか。
問題 22
聴覚検査で気導閾値が上昇し骨導閾値は正常であった。
考えられる疾患はどれか。
問題 23
慢性肺性心患者にみられないのはどれか。
問題 24
23歳の女性。急激な腹痛と眩暈とがあり21時に救急外来を受診した。脈拍数115/分、血圧78/50mmHgで眼瞼結膜が蒼白である。吐血や下血はない。
最初に確認する情報はどれか。
問題 25
男性の肝硬変患者で門脈圧亢進による症状はどれか。
問題 26
血中ホルモンの異常と所見との組合せで正しいのはどれか。
問題 27
糖尿病性ケトアシドーシスで血中濃度が減少するのはどれか。
問題 28
子宮頸癌に比べて子宮体癌の特徴はどれか。
問題 29
労働者の健康管理で誤っているのはどれか。
問題 30
生活保護法に設置が規定されているのはどれか。
a. 母子福祉センター
b. 児童相談所
c. 更生施設
d. 授産施設
問題 31
Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1ℓ/分、労作時2ℓ/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO₂)の上昇があり、夜間のみの非侵襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
Aさんは入院して人工呼吸器の調整を行い、退院指導を受けることになった。
退院指導の目的と内容との組合せで適切なのはどれか。
問題 32
Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1ℓ/分、労作時2ℓ/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO₂)の上昇があり、夜間のみの非侵襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
NIPPV療法の導入に必要な物品はどれか。
問題 33
Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1ℓ/分、労作時2ℓ/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO₂)の上昇があり、夜間のみの非侵襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
Aさんが退院後活用できる社会資源と根拠となる法律との組合せで優先度が高いのはどれか。
問題 34
86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車椅子に移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
仙骨部上方に、感染症状はないがポケットを有する褥瘡がある。
褥瘡悪化防止のために使用するマットレスで最も適切なのはどれか。
問題 35
86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車椅子に移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
褥瘡のポケット形成の要因と考えられるのはどれか。
問題 36
86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車椅子に移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
訪問看護師が行う褥瘡ケアの目的と方法との組合せで適切なのはどれか。
問題 37
67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の脳梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
退院後に貸与を受ける福祉用具で最も優先度の高いのはどれか。
問題 38
67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の脳梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
退院直後の訪問時、看護師が情報収集する内容で最も重要なのはどれか。
問題 39
67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の脳梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
在宅療法が軌道にのって3か月を経過したころ、2週に1度の外来受診時に「体を動かさないともっとだめになってしまう。以前のように歩く訓練に参加したい。リハビリの仲間もいるし、がんばれるから」と相談があった。
導入するサービスで最も適切なのはどれか。
問題 40
Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコー検査の結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
Aさんの冠状動脈の狭窄部位はどれか。

問題 41
Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコー検査の結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
入院当日PTCA(経皮経管的冠状動脈形成術)が行われ、ステントを留置し、狭窄率は0%に改善した。術後3日に足踏み試験を行ったところ、脈拍数が120/分に上昇したため中止した。その後、病室へ行くとAさんは「胸の痛みがないので、トイレに行くところです」と言う。脈拍数は66/分であった。
対応で適切なのはどれか。
問題 42
Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコー検査の結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
「今回は命拾いをした。日頃の生活のせいだと言われたが、どう変えていけばいいんでしょうね。食事は行き付けの食堂で丼物や肉料理が多いですよ」と言う。Aさんの仕事は不規則で、昼食と夕食はほとんど外食であった。
退院に向けての指導内容で適切なのはどれか。
問題 43
58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/㎗、血清総蛋白5.6g/㎗であった
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
術前オリエンテーションの説明で適切なのはどれか。
問題 44
58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/㎗、血清総蛋白5.6g/㎗であった
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
手術後5日。体温37.8℃、血液所見は白血球12,000/μℓ、CRP6.8mg/㎗であった。喀痰喀出困難はなく肺音は正常であった。
このときの合併症で最も可能性が高いのはどれか。
問題 45
58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/㎗、血清総蛋白5.6g/㎗であった
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
術後の症状が安定し、退院が許可された。
退院後の食事指導で優先度が高いのはどれか。
問題 46
43歳の女性。最近、仕事が多忙になったため疲労が蓄積していた。1か月で体重が8kg増加し、頭痛、息切れ、嘔気および浮腫が現れ、腎機能低下によって緊急入院した。入院時、体温36.8℃、呼吸数28/分、脈拍数82/分、血圧184/102mmHg。血清生化学所見は、尿素窒素89mg/㎗、クレアチニン9.2mg/㎗、K+6.9mEq/ℓ、血糖110mg/㎗であった。胸部エックス線撮影では肺うっ血が認められた。入院後、うとうと眠っていることが多く、手足のしびれや脱力感を訴えている。25歳の妊娠中から蛋白尿が出現し、その後も続いていたが放置していた。
入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
問題 47
43歳の女性。最近、仕事が多忙になったため疲労が蓄積していた。1か月で体重が8kg増加し、頭痛、息切れ、嘔気および浮腫が現れ、腎機能低下によって緊急入院した。入院時、体温36.8℃、呼吸数28/分、脈拍数82/分、血圧184/102mmHg。血清生化学所見は、尿素窒素89mg/㎗、クレアチニン9.2mg/㎗、K+6.9mEq/ℓ、血糖110mg/㎗であった。胸部エックス線撮影では肺うっ血が認められた。入院後、うとうと眠っていることが多く、手足のしびれや脱力感を訴えている。25歳の妊娠中から蛋白尿が出現し、その後も続いていたが放置していた。
治療で倦怠感や脱力感は改善したが、肺うっ血は改善しないため、鎖骨下静脈にカテーテルを挿入し、緊急血液透析を行うことになった。
透析導入時の看護で適切なのはどれか。
問題 48
43歳の女性。最近、仕事が多忙になったため疲労が蓄積していた。1か月で体重が8kg増加し、頭痛、息切れ、嘔気および浮腫が現れ、腎機能低下によって緊急入院した。入院時、体温36.8℃、呼吸数28/分、脈拍数82/分、血圧184/102mmHg。血清生化学所見は、尿素窒素89mg/㎗、クレアチニン9.2mg/㎗、K+6.9mEq/ℓ、血糖110mg/㎗であった。胸部エックス線撮影では肺うっ血が認められた。入院後、うとうと眠っていることが多く、手足のしびれや脱力感を訴えている。25歳の妊娠中から蛋白尿が出現し、その後も続いていたが放置していた。
内シャントを造設し、血液透析を行うことになった。
退院に向けた説明で正しいのはどれか。
問題 49
42歳の女性。会社員で中堅的な役割を果たしている。夫、息子、娘および夫の母との5人家族。2年前にメニエール病と診断され内服薬を服用していたが、最近中断していた。今朝、激しい眩暈と耳鳴とに襲われ立つことができなくなり救急車で搬送されて入院した。2週前から娘の幼稚園でトラブルがあり、会社から帰るとそのことの対処に追われていた。性格はまじめで几帳面である。コンタクトレンズを使用している。
入院時の援助で適切なのはどれか。
問題 50
42歳の女性。会社員で中堅的な役割を果たしている。夫、息子、娘および夫の母との5人家族。2年前にメニエール病と診断され内服薬を服用していたが、最近中断していた。今朝、激しい眩暈と耳鳴とに襲われ立つことができなくなり救急車で搬送されて入院した。2週前から娘の幼稚園でトラブルがあり、会社から帰るとそのことの対処に追われていた。性格はまじめで几帳面である。コンタクトレンズを使用している。
入院後、平衡機能検査が予定された。
検査の説明で適切なのはどれか。
問題 51
42歳の女性。会社員で中堅的な役割を果たしている。夫、息子、娘および夫の母との5人家族。2年前にメニエール病と診断され内服薬を服用していたが、最近中断していた。今朝、激しい眩暈と耳鳴とに襲われ立つことができなくなり救急車で搬送されて入院した。2週前から娘の幼稚園でトラブルがあり、会社から帰るとそのことの対処に追われていた。性格はまじめで几帳面である。コンタクトレンズを使用している。
症状が安定し、退院が決定した。本人、家族とも発作が起こることについて不安を訴えている。
説明内容で適切でないのはどれか。
問題 52
59歳の男性。妻と2人暮らし。会社役員。3、4か月前から排便が不規則で、便に血液の混入が認められるようになり、妻の勧めで受診した。検査の結果、直腸癌と診断され手術目的で入院した。入院時、身長170cm、体重61kg。体重はこの2か月で6kg減少した。
「医者から話を聞いたが人工肛門のイメージがつかなくて怖い」と話している。
手術前の援助で適切なのはどれか。
問題 53
59歳の男性。妻と2人暮らし。会社役員。3、4か月前から排便が不規則で、便に血液の混入が認められるようになり、妻の勧めで受診した。検査の結果、直腸癌と診断され手術目的で入院した。入院時、身長170cm、体重61kg。体重はこの2か月で6kg減少した。
入院4日に腹会陰式直腸切断術により人工肛門を造設した。手術中の出血量は900mℓ、手術翌日の検査所見はHb9.8g/㎗、血清総蛋白6.0g/㎗であった。その後、順調に経過したが、術後5日に体温38.4℃で殿部痛の訴えがあった。
この時の観察で最も優先度が高いのはどれか。
問題 54
59歳の男性。妻と2人暮らし。会社役員。3、4か月前から排便が不規則で、便に血液の混入が認められるようになり、妻の勧めで受診した。検査の結果、直腸癌と診断され手術目的で入院した。入院時、身長170cm、体重61kg。体重はこの2か月で6kg減少した。
退院指導で適切なのはどれか。
問題 55
83歳の女性。1か月前に脳梗塞を発症し入院した。現在の日常生活動作(ADL)は、ベッドから車椅子に移乗が可能であり、簡単な会話はできる。3日前に膀胱内留置カテーテルを抜去した後、尿失禁があったため紙おむつを使用した。排尿パターンを観察したところ、6時、9時、12時、15時、18時、21時および24時間前後に約120g/回の尿失禁がみられた。尿意はあり失禁したのも分かっていた。咳込んだ時に約20gの尿失禁が観察された。1日飲水量は平均800mlであった。不眠を訴えたが、そのまま様子をみていた。
アセスメントで適切でないのはどれか。
問題 56
83歳の女性。1か月前に脳梗塞を発症し入院した。現在の日常生活動作(ADL)は、ベッドから車椅子に移乗が可能であり、簡単な会話はできる。3日前に膀胱内留置カテーテルを抜去した後、尿失禁があったため紙おむつを使用した。排尿パターンを観察したところ、6時、9時、12時、15時、18時、21時および24時間前後に約120g/回の尿失禁がみられた。尿意はあり失禁したのも分かっていた。咳込んだ時に約20gの尿失禁が観察された。1日飲水量は平均800mlであった。不眠を訴えたが、そのまま様子をみていた。
排尿の援助で最も適切なのはどれか。
問題 57
83歳の女性。1か月前に脳梗塞を発症し入院した。現在の日常生活動作(ADL)は、ベッドから車椅子に移乗が可能であり、簡単な会話はできる。3日前に膀胱内留置カテーテルを抜去した後、尿失禁があったため紙おむつを使用した。排尿パターンを観察したところ、6時、9時、12時、15時、18時、21時および24時間前後に約120g/回の尿失禁がみられた。尿意はあり失禁したのも分かっていた。咳込んだ時に約20gの尿失禁が観察された。1日飲水量は平均800mlであった。不眠を訴えたが、そのまま様子をみていた。
「眠れなくてつらい」と訴え、ニトラゼパム(ベンゾジアゼピン系睡眠薬)の内服が開始された。
看護で適切なのはどれか。
問題 58
78歳の女性。身長140cm、体重50kg。5年前から歩行時に右膝内側に痛みがあり、近医を受診し変形性膝関節症と診断された。通院して保存療法を行うことになった。息子夫婦と同居し、2階に自分の和室がある。自室ではベッドを使用し、トイレは和式、食事は息子夫婦と1階の居間でしていた。地区老人会でのゲートボールの練習に週3回通い、甘いものを食べることを何よりの楽しみとしていた。
保存療法時の生活指導で適切なのはどれか。
問題 59
78歳の女性。身長140cm、体重50kg。5年前から歩行時に右膝内側に痛みがあり、近医を受診し変形性膝関節症と診断された。通院して保存療法を行うことになった。息子夫婦と同居し、2階に自分の和室がある。自室ではベッドを使用し、トイレは和式、食事は息子夫婦と1階の居間でしていた。地区老人会でのゲートボールの練習に週3回通い、甘いものを食べることを何よりの楽しみとしていた。
痛みが増強し、自宅で終日過ごすことが多くなっていると家族から相談を受けた。
対応で適切なのはどれか。
a. 手すりの設置を勧める。
b. 自室を1階へ移すことを勧める。
c. 親しい友人に訪問してもらうように勧める。
d. トイレ歩行以外は動かないように勧める。
問題 60
78歳の女性。身長140cm、体重50kg。5年前から歩行時に右膝内側に痛みがあり、近医を受診し変形性膝関節症と診断された。通院して保存療法を行うことになった。息子夫婦と同居し、2階に自分の和室がある。自室ではベッドを使用し、トイレは和式、食事は息子夫婦と1階の居間でしていた。地区老人会でのゲートボールの練習に週3回通い、甘いものを食べることを何よりの楽しみとしていた。
歩行が困難になり、右人工膝関節全置換術を受けた。術後の経過は良好で退院のめどがついたころ、看護師に「退院した後に注意することはありますか」と尋ねた。
指導で適切なのはどれか。
問題 61
87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性認知症(注:問題文変更)。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
看護師が訪室すると「独りぼっちになると淋しい。もうどうなってしまうのかわからない。看護師さんまた来てくれますか」と泣きながら訴えた。
この時の対応で最も適切なのはどれか。
問題 62
87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性認知症(注:問題文変更)。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
息子は「病院と会社との往復で睡眠時間がとれない。でも、おふくろの顔を見ないと不安なんです」という。
息子への看護で最も適切なのはどれか。
問題 63
87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性認知症(注:問題文変更)。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
収縮期血圧が80mmHg台まで下降した。
今後の身体的変化で起こる可能性が低いのはどれか。
問題 64
3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
発作の程度はどれか。
問題 65
3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
入院し治療を受けることになった。
症状が悪化したときに観察されるのはどれか。
問題 66
3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
気管支喘息と診断された。アレルギー検査の結果、ハウスダストが陽性であった。
退院時の保護者への指導で適切なのはどれか。
問題 67
6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/㎗、アルブミン2.5g/㎗、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
治療初期段階の看護で適切なのはどれか。
問題 68
6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/㎗、アルブミン2.5g/㎗、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
6週後、外来での経過観察になった。プレドニゾロン5mg/日の内服で寛解状態を維持しており、小学校入学に向けて主治医は学校に提出する腎臓病管理指導表の区分にBと記載した。
母親への生活指導で正しいのはどれか。
問題 69
6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/㎗、アルブミン2.5g/㎗、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
1年後、顔面および下肢から足背にかけて浮腫を認め、ネフローゼ症候群の再燃のため入院した。母親は「1週前から風邪気味だった。3日前に薬を飲ませ忘れてしまったから、再発してしまったのでしょうか」と話す。
母親への対応で適切なのはどれか。
問題 70
小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μℓ、Hb7.0g/㎗、血小板5万/μℓであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
確定診断のために骨髄穿刺を行うことになった。
適切なのはどれか。
問題 71
小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μℓ、Hb7.0g/㎗、血小板5万/μℓであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
検査の結果、急性リンパ性白血病と診断された。両親は医師の話を冷静に受け止め「治ると信じてがんばります」と話した。男児への病気の説明について夫婦で話し合っておくように依頼し、1週後、医師が確認したところ「子どもがかわいそうだから、病名は話すつもりはありません」と両親が話した。
同席した看護師の対応で最も適切なのはどれか。
問題 72
小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μℓ、Hb7.0g/㎗、血小板5万/μℓであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
入院が長期になることから養護学校に転校した。腰椎穿刺と髄腔内注射の後、嘔気が強く、楽しみにしていたベッドサイドでの授業を受けることができず男児は「授業を受けられないから背中の注射は嫌だ」と話した。授業は月曜日から金曜日に行われている。
対応で適切なのはどれか。
問題 73
31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
妊婦健康診査時「前回の出産時、体重が18kg増えました。やっと戻ったと思ったら妊娠したんです。お産の時には何kgぐらいが理想的でしょうか」と質問があった。
体重の目安で適切なのはどれか。
問題 74
31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
妊娠32週の妊婦健康診査で「最近、立ったときにふらつきます」と訴えた。妊娠30週の血液検査の結果は、Hb11.8g/dl、Ht37%、平均赤血球容積(MCV)91μm3であった。
指導で最も適切なのはどれか。
問題 75
31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
さらに「保育園のお迎えにいくと子どもが抱っこをせがむのでしばらく立ったまま抱っこするんですが、お腹が張ってきます。どうしたらよいでしょうか」と話す。
対応で適切なのはどれか。
問題 76
28歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠38週0日。午前1時に陣痛が発来し、11時50分に女児3,050gを出産した。分娩時出血量は270ml、新生児のアプガースコアは1分後9点、5分後10点、体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数134/分である。
出生10分後、母親の希望もあり、児との早期接触を計画した。
適切なのはどれか。
問題 77
28歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠38週0日。午前1時に陣痛が発来し、11時50分に女児3,050gを出産した。分娩時出血量は270ml、新生児のアプガースコアは1分後9点、5分後10点、体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数134/分である。
ナースコールがあり、病室に行くと「下の方で何か流れた気がします」と訴えがあった。子宮底は臍高、硬度は硬式テニスボール様に触れた。出血量は帰室後4時間で30gであった。
援助で優先度が高いのはどれか。
問題 78
28歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠38週0日。午前1時に陣痛が発来し、11時50分に女児3,050gを出産した。分娩時出血量は270ml、新生児のアプガースコアは1分後9点、5分後10点、体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数134/分である。
産褥1日の授乳時、児はうまく吸着できず、吸啜が続かない。乳房の型はタイプI型、乳頭は扁平で長さは6~7mm、乳頭乳輪部は柔らかい。
授乳時の姿勢で最も適切なのはどれか。

問題 79
Aさん、38歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠37週5日。7年の不妊治療後の妊娠であり、骨盤位のため帝王切開を選択し入院した。身長155cm、体重75kg、非妊時体重65kg。手術の経験はない。
手術の前日、手術後の予定について説明しているときに、急に「本当に帝王切開でよかったのでしょうか。逆子でも自然分娩している方はいらっしゃいますよね。自分だけ楽をしている気がします。友人があのお産の痛みがあるから子どもは可愛く思えるんだって言うんです」と話す。
対応で最も適切なのはどれか。
問題 80
Aさん、38歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠37週5日。7年の不妊治療後の妊娠であり、骨盤位のため帝王切開を選択し入院した。身長155cm、体重75kg、非妊時体重65kg。手術の経験はない。
帝王切開術は、脊椎麻酔で施行された。手術時間は1時間20分、出血量は350mlであった。手術中のバイタルサインは安定していた。手術直後の血液所見は、Hb11.2g/dl、血清総蛋白7.0g/dlであった。
Aさんに起こりやすい術後合併症はどれか。
問題 81
Aさん、38歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠37週5日。7年の不妊治療後の妊娠であり、骨盤位のため帝王切開を選択し入院した。身長155cm、体重75kg、非妊時体重65kg。手術の経験はない。
術後の看護計画で適切なのはどれか。
問題 82
47歳の男性。身長171cm、体重68kg。建設会社に勤務し営業担当。取引先との接待で飲酒する機会も多く、1日平均750ml入りのウイスキーボトル2/3本以上の飲酒をしていた。接待のない日でも同量の飲酒を続けていた。5年前から会社の健康診断で肝機能障害を指摘され、飲酒を控えるように指導されていたが同量程度を飲み続けていた。3か月前から全身倦怠感が出現し増強した。昨晩は倦怠感が非常に強く、ウイスキーを全く飲まなかった。本日、出勤途中の駅で強直間代性けいれんを起こし、意識喪失して救急車で搬送された。来院時は意識清明で、見当識障害はなく、質問に対しては的確な受け答えをしていた。手指振戦、発汗および嘔気を認め入院した。
入院当日の観察項目で優先度が高いのはどれか。
a. 皮膚の発疹
b. 睡眠障害
c. てんかん様発作
d. 食欲不振
問題 83
47歳の男性。身長171cm、体重68kg。建設会社に勤務し営業担当。取引先との接待で飲酒する機会も多く、1日平均750ml入りのウイスキーボトル2/3本以上の飲酒をしていた。接待のない日でも同量の飲酒を続けていた。5年前から会社の健康診断で肝機能障害を指摘され、飲酒を控えるように指導されていたが同量程度を飲み続けていた。3か月前から全身倦怠感が出現し増強した。昨晩は倦怠感が非常に強く、ウイスキーを全く飲まなかった。本日、出勤途中の駅で強直間代性けいれんを起こし、意識喪失して救急車で搬送された。来院時は意識清明で、見当識障害はなく、質問に対しては的確な受け答えをしていた。手指振戦、発汗および嘔気を認め入院した。
入院2日、発汗と手指振戦は増強した。
最も重要な観察項目はどれか。
問題 84
47歳の男性。身長171cm、体重68kg。建設会社に勤務し営業担当。取引先との接待で飲酒する機会も多く、1日平均750ml入りのウイスキーボトル2/3本以上の飲酒をしていた。接待のない日でも同量の飲酒を続けていた。5年前から会社の健康診断で肝機能障害を指摘され、飲酒を控えるように指導されていたが同量程度を飲み続けていた。3か月前から全身倦怠感が出現し増強した。昨晩は倦怠感が非常に強く、ウイスキーを全く飲まなかった。本日、出勤途中の駅で強直間代性けいれんを起こし、意識喪失して救急車で搬送された。来院時は意識清明で、見当識障害はなく、質問に対しては的確な受け答えをしていた。手指振戦、発汗および嘔気を認め入院した。
入院5日、医師から検査結果、病名および治療方針が告げられた。検査上、脳波異常はなく、頭部単純エックス線CTで軽度から中程度の前頭葉萎縮が認められた。看護師が訪室した際に患者は困惑した表情で「何でこうなったんだろう。どうすればいいんでしょう」と言った。
対応で適切なのはどれか。
a. 病気と入院に至る経過の関連を説明した。
b. アルコールを減らすことが大切であると指導した。
c. 脳波異常がないことを中心に説明した。
d. アルコール専門治療の必要性を説明した。
問題 85
19歳の女性。境界型人格障害のため通院していたが、不眠の増悪、家族に対する暴言と暴力および家具などの衝動的な破壊行為の激化によって、本人と家族の希望で入院した。
入院2日、患者は眠れないと訴えて午後11時にナースステーションを訪れた。就寝前の服薬を午後9時に済ませており、歩行はややふらつき、眠そうな表情がみられた。
対応で適切なのはどれか。
問題 86
19歳の女性。境界型人格障害のため通院していたが、不眠の増悪、家族に対する暴言と暴力および家具などの衝動的な破壊行為の激化によって、本人と家族の希望で入院した。
入院4日、患者は個人用のドライヤーを部屋に持ち込み、部屋で保管したいと希望した。病棟では、個人用のドライヤーをナースステーションで保管し貸出している。看護師がそのように説明をすると、患者は「師長さんはいいって言いました。どうしてあなたはいけないと言うんですか」と攻撃的に質問した。看護師長はこの日は出張で留守であった。
対応で適切なのはどれか。
問題 87
19歳の女性。境界型人格障害のため通院していたが、不眠の増悪、家族に対する暴言と暴力および家具などの衝動的な破壊行為の激化によって、本人と家族の希望で入院した。
入院5日、患者はシャープペンシルの先で手首に傷をつけ、それを看護師に見せに来た。傷は浅く、出血はほとんどなかった。
患者の状態に対するアセスメントで適切なのはどれか。
問題 88
62歳男性。20歳代に統合失調症、30歳代後半で糖尿病を発症した。いずれの治療も中断している。精神科への入院歴は2回ある。無為で妄想や独語があるが家族の援助によって何とか生活していた。数週間前から跛行が出現、この1週歩かなくなったことに家族が気付いた。足を見ようとしても拒否する。同時期に妄想も悪化し、独語が活発となって精神状態が落ち着かなくなったため、家族に付き添われ精神科を受診した。その際、跛行の情報を得て、医師が診察しようとしたが患者は嫌がって靴を脱がず、説得の末脱いだ。足には自分で巻いたと思われる布があった。布を取ると右の拇趾が壊死していた。血液検査の結果、HbA1c13.7%、血糖460mg/dl、CRP12.0mg/dl、体温は37.8℃であったため入院した。
患者との関係を良好にするための入院初期のケアで適切なのはどれか。
問題 89
62歳男性。20歳代に統合失調症、30歳代後半で糖尿病を発症した。いずれの治療も中断している。精神科への入院歴は2回ある。無為で妄想や独語があるが家族の援助によって何とか生活していた。数週間前から跛行が出現、この1週歩かなくなったことに家族が気付いた。足を見ようとしても拒否する。同時期に妄想も悪化し、独語が活発となって精神状態が落ち着かなくなったため、家族に付き添われ精神科を受診した。その際、跛行の情報を得て、医師が診察しようとしたが患者は嫌がって靴を脱がず、説得の末脱いだ。足には自分で巻いたと思われる布があった。布を取ると右の拇趾が壊死していた。血液検査の結果、HbA1c13.7%、血糖460mg/dl、CRP12.0mg/dl、体温は37.8℃であったため入院した。
右拇趾の壊死に対し手術が必要になった。患者に手術のオリエンテーションをしようとすると普段より独語が激しくなり、妄想にふけってしまう。
患者の行動の解釈で正しいのはどれか。
問題 90
62歳男性。20歳代に統合失調症、30歳代後半で糖尿病を発症した。いずれの治療も中断している。精神科への入院歴は2回ある。無為で妄想や独語があるが家族の援助によって何とか生活していた。数週間前から跛行が出現、この1週歩かなくなったことに家族が気付いた。足を見ようとしても拒否する。同時期に妄想も悪化し、独語が活発となって精神状態が落ち着かなくなったため、家族に付き添われ精神科を受診した。その際、跛行の情報を得て、医師が診察しようとしたが患者は嫌がって靴を脱がず、説得の末脱いだ。足には自分で巻いたと思われる布があった。布を取ると右の拇趾が壊死していた。血液検査の結果、HbA1c13.7%、血糖460mg/dl、CRP12.0mg/dl、体温は37.8℃であったため入院した。
手術は無事終了し、リハビリテーションを行うことになった。患者は「昔から運動するのは好きじゃない」と言ってリハビリテーションをしたがらず、ベッドに座っていることが多い。歩行の安定性を確保するためリハビリテーションを行う必要がある。
患者に対する声かけで適切なのはどれか。
癌化学療法による白血球減少症に対して用いるのはどれか。
問題 2
感染防御に有用でないのはどれか。
1. 涙液のリゾチーム
②. 血清のプラスミノゲン
3. 膣粘膜のグリコゲン
4. 胃液の胃酸
問題 3
インフルエンザワクチンの接種で正しいのはどれか。
①. 特異的能動免疫
2. 非特異的能動免疫
3. 特異的受動免疫
4. 非特異的受動免疫
問題 4
心電図で矢印が表すのはどれか。

①. 房室伝導
2. 心室中隔伝導
3. 左室伝導
4. 脱分極
問題 5
中大脳動脈の動脈瘤の破裂によって血液が流出する部位は図のどれか。

1. ア
2. イ
③. ウ
4. エ
問題 6
交感神経の興奮によって起こる眼の反応はどれか。
1. 明順応
②. 散瞳
3. 流涙
4. 視野狭窄
問題 7
バセドウ病でみられる負のフィードバック回路はどれか。

1. ①と②
2. ②と③
③. ③と④
4. ④と⑤
問題 8
血糖上昇作用があるのはどれか。
1. カルシトニン
2. プロラクチン
3. バソプレシン
④. アドレナリン
問題 9
立位で画鋲を踏んだ際、右足を思わず引っ込めた。
この時の状態で正しいのはどれか。
1. 右大腿四頭筋は収縮している。
2. 右大腿二頭筋は弛緩している。
③. 左大腿四頭筋は収縮している。
4. 左大腿二頭筋は収縮している。
問題 10
内圧が陽圧になるのはどれか。
1. 吸息中の肺胞
②. 呼息中の肺胞
3. 吸息中の胸膜腔
4. 呼息中の胸膜腔
問題 11
ガスの運搬で正しいのはどれか。
①. 肺でのガス交換は拡散によって行われる。
2. 酸素は炭酸ガスよりも血漿中に溶解しやすい。
3. 酸素分圧の低下でヘモグロビンと酸素は解離しにくくなる。
4. 静脈血中に酸素はほとんど含まれない。
問題 12
尿および血清に含まれる物質を表に示した。

クレアチニンはどれか。
1. ア
2. イ
③. ウ
4. エ
問題 13
循環血液量を増加させるのはどれか。
1. プロスタグランディン
2. ブラジキニン
3. カリクレイン
④. アルドステロン
問題 14
図は性周期におけるホルモンの変化を示す。

基礎体温を上昇させるのはどれか。
1. ア
2. イ
3. ウ
④. エ
問題 15
心拍数(HR)と脈拍数(P)との関係で正しいのはどれか。
1. HR = P
②. HR ≧ P
3. HR ≦ P
4. HR < PまたはHR > P
問題 16
組織の再生能力で正しいのはどれか。
①. 心筋は再生能力がない。
2. 結合組織は再生能力が弱い。
3. 骨格筋は再生能力が強い。
4. 神経膠組織は再生能力がない。
問題 17
無菌室での拘禁症候群の予防で誤っているのはどれか。
1. 掛け時計を設置する。
2. 壁にカレンダーを掛ける。
③. 昼間も照度を下げる。
4. 家族との連絡手段を確保する。
問題 18
悪性腫瘍と免疫との関係で誤っているのはどれか。
①. 悪性化した免疫細胞由来の免疫グロブリンも生体防御に働く。
2. 免疫抑制薬の副作用の1つに悪性腫瘍の発生がある。
3. 後天性免疫不全症候群の患者では悪性腫瘍の合併が多い。
4. 悪性腫瘍の治療法の1つに免疫療法がある。
問題 19
血糖の簡易迅速測定で誤っているのはどれか。
1. 血糖の自己測定検査に適している。
2. 検体は静脈血または毛細管血を用いる。
③. 検体量が少ないと血糖値は高くなる。
4. 血液をしぼり出すと血糖値は低くなる。
問題 20
開腹手術に比べて腹腔鏡下手術の特徴はどれか。
1. 術前検査が簡単である。
2. 全身麻酔が不要である。
3. 手術創部は1か所ですむ。
④. 術後の腸蠕動の回復が早い。
問題 21
消毒薬で正しいのはどれか。
①. アルデヒド系は毒性が強い。
2. エタノールの殺菌作用は濃度100%が最も強い。
3. 塩素系はヨウ素系よりも殺菌作用が強い。
4. 逆性石けんは有機物の残存による影響を受けない。
問題 22
聴覚検査で気導閾値が上昇し骨導閾値は正常であった。
考えられる疾患はどれか。
1. 老人性難聴
2. 音響外傷
3. メニエール病
④. 滲出性中耳炎
問題 23
慢性肺性心患者にみられないのはどれか。
①. 手指の熱感
2. 頸静脈の怒張
3. 肝腫大
4. 浮腫
問題 24
23歳の女性。急激な腹痛と眩暈とがあり21時に救急外来を受診した。脈拍数115/分、血圧78/50mmHgで眼瞼結膜が蒼白である。吐血や下血はない。
最初に確認する情報はどれか。
1. 難聴と耳鳴の有無
2. 本日摂取した食物
③. 妊娠の可能性の有無
4. 職場でのストレスの有無
問題 25
男性の肝硬変患者で門脈圧亢進による症状はどれか。
1. 皮膚の黄染
2. 女性化乳房
③. 腹壁静脈怒張
4. 黄褐色の尿
問題 26
血中ホルモンの異常と所見との組合せで正しいのはどれか。
1. コルチゾール低値 ――――――― 満月様顔貌
2. サイロキシン(T4)低値 ―――― 多汗
3. インスリン高値 ―――――――― 多尿
④. パラトルモン(PTH)高値 ―――― 尿路結石
問題 27
糖尿病性ケトアシドーシスで血中濃度が減少するのはどれか。
1. 水素イオン
②. 重炭酸イオン
3. ケトン体
4. 尿素窒素
問題 28
子宮頸癌に比べて子宮体癌の特徴はどれか。
1. 好発年齢が低い。
2. 分娩回数の多い人が罹患しやすい。
③. 早期発見率が低い。
4. 放射線療法が有効である。
問題 29
労働者の健康管理で誤っているのはどれか。
①. 生活習慣病は職業性疾病の危険因子になる。
2. 勤労女性は産後最低8週の休暇を取得できる。
3. コンピュータの普及によって頸肩腕障害が増加している。
4. 仕事への不安とストレスを訴える労働者が増加している。
問題 30
生活保護法に設置が規定されているのはどれか。
a. 母子福祉センター
b. 児童相談所
c. 更生施設
d. 授産施設
1. a、b
2. a、d
3. b、c
④. c、d
問題 31
Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1ℓ/分、労作時2ℓ/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO₂)の上昇があり、夜間のみの非侵襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
Aさんは入院して人工呼吸器の調整を行い、退院指導を受けることになった。
退院指導の目的と内容との組合せで適切なのはどれか。
①. 家事労働の軽減 ――――― 訪問介護の利用
2. 傾眠傾向の改善 ――――― 人工呼吸器使用時間の短縮
3. 災害時の対応 ―――――― 自家発電装置の確保
4. 呼吸器感染症の予防 ――― 無菌的吸引方法
問題 32
Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1ℓ/分、労作時2ℓ/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO₂)の上昇があり、夜間のみの非侵襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
NIPPV療法の導入に必要な物品はどれか。
1. 人工鼻
2. 吸引器
3. アンビューバッグ
④. 鼻マスク
問題 33
Aさん、80歳の女性。慢性閉塞性肺疾患による呼吸不全のため、在宅酸素療法を安静時1ℓ/分、労作時2ℓ/分で実施していた。段差の多い古い日本家屋であるが、屋内での日常生活動作(ADL)は自立しており家事も夫と2人で行っていた。最近、日中傾眠がちになり、家事も夫に任せきりになってきた。検査の結果、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO₂)の上昇があり、夜間のみの非侵襲的陽圧人工呼吸(NIPPV)療法を導入することになった。
Aさんが退院後活用できる社会資源と根拠となる法律との組合せで優先度が高いのはどれか。
①. 医療費の助成 ――――――― 身体障害者福祉法
2. 訪問看護 ――――――――― 介護保険法
3. 住宅改修 ――――――――― 身体障害者福祉法
4. 人工呼吸器管理 ―――――― 介護保険法
問題 34
86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車椅子に移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
仙骨部上方に、感染症状はないがポケットを有する褥瘡がある。
褥瘡悪化防止のために使用するマットレスで最も適切なのはどれか。
1. 薄手のエアーマット
2. 圧切り替え式のエアーマット
③. 厚手のウレタンマットレス
4. ウォーターマットレス
問題 35
86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車椅子に移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
褥瘡のポケット形成の要因と考えられるのはどれか。
①. テレビを見る姿勢
2. おむつの使用
3. 食欲の低下
4. 日常生活動作(ADL)の低下
問題 36
86歳の男性。軽度の痴呆があり在宅で生活している。日中は車椅子に移乗して、トイレまで行くことはできるが、このごろは寒さのためか食欲もなく、紙おむつを着用して、1日中ベッド上で過ごしていることが多くなった。多くの時間を電動ベッドで上体を40度ぐらいに上げて、テレビを見て過ごしている。
訪問看護師が行う褥瘡ケアの目的と方法との組合せで適切なのはどれか。
1. 滲出液のコントロール ―――――――― ガーゼを厚めに当てる。
②. 不良肉芽の除去 ――――――――――― シャワーで水圧をかけて洗浄する。
3. 感染の予防 ――――――――――――― ヨードホルムガーゼを詰める。
4. 創の開放 ―――――――――――――― ポケット部の皮膚を切る。
問題 37
67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の脳梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
退院後に貸与を受ける福祉用具で最も優先度の高いのはどれか。
1. 介護用ギャッチベッド
②. 歩行補助杖
3. 尿器
4. 簡易浴槽
問題 38
67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の脳梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
退院直後の訪問時、看護師が情報収集する内容で最も重要なのはどれか。
1. 体重増加
②. 転倒リスク
3. 抑うつのレベル
4. 便秘の有無
問題 39
67歳の男性。1人暮らし。脳梗塞の2度目の発作によって入院した。2年前の脳梗塞では右下肢を軽度引きずる程度の後遺症であったが、今回は、右片麻痺と構音障害が残った。要介護認定は要介護1である。身寄りがなく、前回の退院時と同様、「人の世話にはできるだけなりたくない」と言って、自宅への退院を希望している。自宅は6畳の和室と3畳の台所、浴室およびトイレがある。
在宅療法が軌道にのって3か月を経過したころ、2週に1度の外来受診時に「体を動かさないともっとだめになってしまう。以前のように歩く訓練に参加したい。リハビリの仲間もいるし、がんばれるから」と相談があった。
導入するサービスで最も適切なのはどれか。
1. 訪問リハビリテーション
2. 訪問看護
③. 通所リハビリテーション
4. 通所介護
問題 40
Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコー検査の結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
Aさんの冠状動脈の狭窄部位はどれか。

1. ア
2. イ
3. ウ
④. エ
問題 41
Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコー検査の結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
入院当日PTCA(経皮経管的冠状動脈形成術)が行われ、ステントを留置し、狭窄率は0%に改善した。術後3日に足踏み試験を行ったところ、脈拍数が120/分に上昇したため中止した。その後、病室へ行くとAさんは「胸の痛みがないので、トイレに行くところです」と言う。脈拍数は66/分であった。
対応で適切なのはどれか。
1. 「今日は導尿にしましょう。」
②. 「ポータブルトイレを使いましょう。」
3. 「病棟のトイレまで付き添います。」
4. 「気を付けてトイレまで行って下さい。」
問題 42
Aさん、45歳の男性。出版社に勤務。5年前に職場の健康診断でコレステロール値が高いと指摘されていた。会社で徹夜した午前8時ころ、突然、前胸部に締め付けられるような痛みが起こり、治まらないため、1時間後救急車で来院した。受診時の呼吸数23/分、心拍数98/分、血圧198/112mmHg、心電図でST上昇があり、心エコー検査の結果、左室前壁心筋梗塞と診断され入院した。
「今回は命拾いをした。日頃の生活のせいだと言われたが、どう変えていけばいいんでしょうね。食事は行き付けの食堂で丼物や肉料理が多いですよ」と言う。Aさんの仕事は不規則で、昼食と夕食はほとんど外食であった。
退院に向けての指導内容で適切なのはどれか。
①. 脂質は摂取エネルギーの20~25%にする。
2. 肉類より卵からの蛋白摂取を増やす。
3. 塩分は1日12g以内にする。
4. 飽和脂肪酸の割合を増やす。
問題 43
58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/㎗、血清総蛋白5.6g/㎗であった
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
術前オリエンテーションの説明で適切なのはどれか。
1. 「手術3日前から下剤を服用します。」
②. 「深呼吸の練習をします。」
3. 「術前に新鮮凍結血漿を使います。」
4. 「手術当日は仰向けのまま過ごします。」
問題 44
58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/㎗、血清総蛋白5.6g/㎗であった
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
手術後5日。体温37.8℃、血液所見は白血球12,000/μℓ、CRP6.8mg/㎗であった。喀痰喀出困難はなく肺音は正常であった。
このときの合併症で最も可能性が高いのはどれか。
1. 輸入脚症候群
2. イレウス
③. 縫合不全
4. 術後貧血
問題 45
58歳の男性。最近、体重が3か月で3kg減少した。仕事中も倦怠感があり、体調が気になり受診し、上部消化管透視と内視鏡検査を受けた結果、幽門側胃癌3型と診断され、ビルロートⅠ法による幽門側胃切除術を受けるため入院した。入院時の血液所見は、Hb10.0g/㎗、血清総蛋白5.6g/㎗であった
入院前は出張も多く、食事は不規則になりがちで、お茶やビールで流し込みながら食事をすることが多かった。
術後の症状が安定し、退院が許可された。
退院後の食事指導で優先度が高いのはどれか。
①. よく噛んで時間をかけて食べる。
2. 脂肪分の摂取量を増やす。
3. 香辛料を取り入れ食欲増進を図る。
4. 食事は冷ましてから食べる。
問題 46
43歳の女性。最近、仕事が多忙になったため疲労が蓄積していた。1か月で体重が8kg増加し、頭痛、息切れ、嘔気および浮腫が現れ、腎機能低下によって緊急入院した。入院時、体温36.8℃、呼吸数28/分、脈拍数82/分、血圧184/102mmHg。血清生化学所見は、尿素窒素89mg/㎗、クレアチニン9.2mg/㎗、K+6.9mEq/ℓ、血糖110mg/㎗であった。胸部エックス線撮影では肺うっ血が認められた。入院後、うとうと眠っていることが多く、手足のしびれや脱力感を訴えている。25歳の妊娠中から蛋白尿が出現し、その後も続いていたが放置していた。
入院時のアセスメントで正しいのはどれか。
1. 慢性腎不全のⅡ期である。
②. 心停止の危険性が高い。
3. 低血糖症状が疑われる。
4. 直ちに血圧を下げる必要がある。
問題 47
43歳の女性。最近、仕事が多忙になったため疲労が蓄積していた。1か月で体重が8kg増加し、頭痛、息切れ、嘔気および浮腫が現れ、腎機能低下によって緊急入院した。入院時、体温36.8℃、呼吸数28/分、脈拍数82/分、血圧184/102mmHg。血清生化学所見は、尿素窒素89mg/㎗、クレアチニン9.2mg/㎗、K+6.9mEq/ℓ、血糖110mg/㎗であった。胸部エックス線撮影では肺うっ血が認められた。入院後、うとうと眠っていることが多く、手足のしびれや脱力感を訴えている。25歳の妊娠中から蛋白尿が出現し、その後も続いていたが放置していた。
治療で倦怠感や脱力感は改善したが、肺うっ血は改善しないため、鎖骨下静脈にカテーテルを挿入し、緊急血液透析を行うことになった。
透析導入時の看護で適切なのはどれか。
1. 足浴で浮腫の改善を図る。
2. 食べたいものを家族に持参してもらう。
3. 頭痛が起きやすいので鎮痛薬を渡しておく。
④. 出血の徴候がないか確認する。
問題 48
43歳の女性。最近、仕事が多忙になったため疲労が蓄積していた。1か月で体重が8kg増加し、頭痛、息切れ、嘔気および浮腫が現れ、腎機能低下によって緊急入院した。入院時、体温36.8℃、呼吸数28/分、脈拍数82/分、血圧184/102mmHg。血清生化学所見は、尿素窒素89mg/㎗、クレアチニン9.2mg/㎗、K+6.9mEq/ℓ、血糖110mg/㎗であった。胸部エックス線撮影では肺うっ血が認められた。入院後、うとうと眠っていることが多く、手足のしびれや脱力感を訴えている。25歳の妊娠中から蛋白尿が出現し、その後も続いていたが放置していた。
内シャントを造設し、血液透析を行うことになった。
退院に向けた説明で正しいのはどれか。
1. 「水分制限の必要はなくなります。」
②. 「骨がもろくなることがあります。」
3. 「腎機能が改善すれば透析の必要はなくなります。」
4. 「汗をかかないように心がけてください。」
問題 49
42歳の女性。会社員で中堅的な役割を果たしている。夫、息子、娘および夫の母との5人家族。2年前にメニエール病と診断され内服薬を服用していたが、最近中断していた。今朝、激しい眩暈と耳鳴とに襲われ立つことができなくなり救急車で搬送されて入院した。2週前から娘の幼稚園でトラブルがあり、会社から帰るとそのことの対処に追われていた。性格はまじめで几帳面である。コンタクトレンズを使用している。
入院時の援助で適切なのはどれか。
1. 枕は除去しておく。
2. 食事制限はしない。
3. 明るい窓側のベッドを選択する。
④. 排泄はベッド上介助とする。
問題 50
42歳の女性。会社員で中堅的な役割を果たしている。夫、息子、娘および夫の母との5人家族。2年前にメニエール病と診断され内服薬を服用していたが、最近中断していた。今朝、激しい眩暈と耳鳴とに襲われ立つことができなくなり救急車で搬送されて入院した。2週前から娘の幼稚園でトラブルがあり、会社から帰るとそのことの対処に追われていた。性格はまじめで几帳面である。コンタクトレンズを使用している。
入院後、平衡機能検査が予定された。
検査の説明で適切なのはどれか。
1. 「検査時間は10分程度です。」
2. 「コンタクトレンズは使用して結構です。」
③. 「眼球の運動を観察する検査です。」
4. 「睫毛は全てカットします。」
問題 51
42歳の女性。会社員で中堅的な役割を果たしている。夫、息子、娘および夫の母との5人家族。2年前にメニエール病と診断され内服薬を服用していたが、最近中断していた。今朝、激しい眩暈と耳鳴とに襲われ立つことができなくなり救急車で搬送されて入院した。2週前から娘の幼稚園でトラブルがあり、会社から帰るとそのことの対処に追われていた。性格はまじめで几帳面である。コンタクトレンズを使用している。
症状が安定し、退院が決定した。本人、家族とも発作が起こることについて不安を訴えている。
説明内容で適切でないのはどれか。
1. 「めまいは必ずおさまります。」
②. 「発作が起きたら一点を凝視すると楽になります。」
3. 「仕事や子どもについてのストレスの軽減が必要です。」
4. 「発作の兆しは自覚できるようになります。」
問題 52
59歳の男性。妻と2人暮らし。会社役員。3、4か月前から排便が不規則で、便に血液の混入が認められるようになり、妻の勧めで受診した。検査の結果、直腸癌と診断され手術目的で入院した。入院時、身長170cm、体重61kg。体重はこの2か月で6kg減少した。
「医者から話を聞いたが人工肛門のイメージがつかなくて怖い」と話している。
手術前の援助で適切なのはどれか。
1. 妻に説明をし、妻から患者へ説明をしてもらう。
2. 退院後の生活についても一度に情報を提供する。
3. ストーマサイトマーキングを早めに行う。
④. ビデオを活用して人工肛門について説明する。
問題 53
59歳の男性。妻と2人暮らし。会社役員。3、4か月前から排便が不規則で、便に血液の混入が認められるようになり、妻の勧めで受診した。検査の結果、直腸癌と診断され手術目的で入院した。入院時、身長170cm、体重61kg。体重はこの2か月で6kg減少した。
入院4日に腹会陰式直腸切断術により人工肛門を造設した。手術中の出血量は900mℓ、手術翌日の検査所見はHb9.8g/㎗、血清総蛋白6.0g/㎗であった。その後、順調に経過したが、術後5日に体温38.4℃で殿部痛の訴えがあった。
この時の観察で最も優先度が高いのはどれか。
1. 尿の性状
2. 殿部の褥瘡の有無
3. 便の性状
④. 会陰創部の状態
問題 54
59歳の男性。妻と2人暮らし。会社役員。3、4か月前から排便が不規則で、便に血液の混入が認められるようになり、妻の勧めで受診した。検査の結果、直腸癌と診断され手術目的で入院した。入院時、身長170cm、体重61kg。体重はこの2か月で6kg減少した。
退院指導で適切なのはどれか。
1. 将来、人工肛門は閉鎖できると伝える。
2. ストーマ装具はまとめて買うよう勧める。
③. 浣腸排便法を説明する。
4. 身体障害者手帳は申請できないと伝える。
問題 55
83歳の女性。1か月前に脳梗塞を発症し入院した。現在の日常生活動作(ADL)は、ベッドから車椅子に移乗が可能であり、簡単な会話はできる。3日前に膀胱内留置カテーテルを抜去した後、尿失禁があったため紙おむつを使用した。排尿パターンを観察したところ、6時、9時、12時、15時、18時、21時および24時間前後に約120g/回の尿失禁がみられた。尿意はあり失禁したのも分かっていた。咳込んだ時に約20gの尿失禁が観察された。1日飲水量は平均800mlであった。不眠を訴えたが、そのまま様子をみていた。
アセスメントで適切でないのはどれか。
①. 反射性尿失禁
2. 機能性尿失禁
3. 腹圧性尿失禁
4. 尿路感染の疑い
問題 56
83歳の女性。1か月前に脳梗塞を発症し入院した。現在の日常生活動作(ADL)は、ベッドから車椅子に移乗が可能であり、簡単な会話はできる。3日前に膀胱内留置カテーテルを抜去した後、尿失禁があったため紙おむつを使用した。排尿パターンを観察したところ、6時、9時、12時、15時、18時、21時および24時間前後に約120g/回の尿失禁がみられた。尿意はあり失禁したのも分かっていた。咳込んだ時に約20gの尿失禁が観察された。1日飲水量は平均800mlであった。不眠を訴えたが、そのまま様子をみていた。
排尿の援助で最も適切なのはどれか。
1. 膀胱内留置カテーテルを挿入する。
2. 装着型集尿器を装着する。
3. 3時間ごとに間欠的自己導尿を行う。
④. 排尿パターンに沿ってトイレに誘導する。
問題 57
83歳の女性。1か月前に脳梗塞を発症し入院した。現在の日常生活動作(ADL)は、ベッドから車椅子に移乗が可能であり、簡単な会話はできる。3日前に膀胱内留置カテーテルを抜去した後、尿失禁があったため紙おむつを使用した。排尿パターンを観察したところ、6時、9時、12時、15時、18時、21時および24時間前後に約120g/回の尿失禁がみられた。尿意はあり失禁したのも分かっていた。咳込んだ時に約20gの尿失禁が観察された。1日飲水量は平均800mlであった。不眠を訴えたが、そのまま様子をみていた。
「眠れなくてつらい」と訴え、ニトラゼパム(ベンゾジアゼピン系睡眠薬)の内服が開始された。
看護で適切なのはどれか。
1. 長時間作用型の睡眠薬と説明する。
2. 尿閉に注意する。
③. ふらつきによる転倒や転落に注意する。
4. グレープフルーツの摂取を禁止する。
問題 58
78歳の女性。身長140cm、体重50kg。5年前から歩行時に右膝内側に痛みがあり、近医を受診し変形性膝関節症と診断された。通院して保存療法を行うことになった。息子夫婦と同居し、2階に自分の和室がある。自室ではベッドを使用し、トイレは和式、食事は息子夫婦と1階の居間でしていた。地区老人会でのゲートボールの練習に週3回通い、甘いものを食べることを何よりの楽しみとしていた。
保存療法時の生活指導で適切なのはどれか。
1. 疼痛時は冷罨法を勧める。
2. ゲートボールの練習は禁止する。
3. 摂取カロリーを増やすよう勧める。
④. 大腿四頭筋の等尺運動を勧める。
問題 59
78歳の女性。身長140cm、体重50kg。5年前から歩行時に右膝内側に痛みがあり、近医を受診し変形性膝関節症と診断された。通院して保存療法を行うことになった。息子夫婦と同居し、2階に自分の和室がある。自室ではベッドを使用し、トイレは和式、食事は息子夫婦と1階の居間でしていた。地区老人会でのゲートボールの練習に週3回通い、甘いものを食べることを何よりの楽しみとしていた。
痛みが増強し、自宅で終日過ごすことが多くなっていると家族から相談を受けた。
対応で適切なのはどれか。
a. 手すりの設置を勧める。
b. 自室を1階へ移すことを勧める。
c. 親しい友人に訪問してもらうように勧める。
d. トイレ歩行以外は動かないように勧める。
1. a、b
2. a、d
③. b、c
4. c、d
問題 60
78歳の女性。身長140cm、体重50kg。5年前から歩行時に右膝内側に痛みがあり、近医を受診し変形性膝関節症と診断された。通院して保存療法を行うことになった。息子夫婦と同居し、2階に自分の和室がある。自室ではベッドを使用し、トイレは和式、食事は息子夫婦と1階の居間でしていた。地区老人会でのゲートボールの練習に週3回通い、甘いものを食べることを何よりの楽しみとしていた。
歩行が困難になり、右人工膝関節全置換術を受けた。術後の経過は良好で退院のめどがついたころ、看護師に「退院した後に注意することはありますか」と尋ねた。
指導で適切なのはどれか。
1. 「外出時、杖は左手で使いましょう。」
2. 「正座をするようにしましょう。」
③. 「ゲートボールは見学にしましょう。」
4. 「重い物を運んでも構いません。」
問題 61
87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性認知症(注:問題文変更)。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
看護師が訪室すると「独りぼっちになると淋しい。もうどうなってしまうのかわからない。看護師さんまた来てくれますか」と泣きながら訴えた。
この時の対応で最も適切なのはどれか。
1. 「ここにナースコールがありますから呼んでください。」
2. 「大部屋に移りましょうか。気が紛れますよ。」
3. 「ご家族の方をお呼びしましょうか。」
④. 「しばらく一緒にお話しましょうか。」
問題 62
87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性認知症(注:問題文変更)。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
息子は「病院と会社との往復で睡眠時間がとれない。でも、おふくろの顔を見ないと不安なんです」という。
息子への看護で最も適切なのはどれか。
1. 仕事を休むように伝える
2. 最期の時の家族の希望を聞く。
③. 面会時にはねぎらいの言葉をかける。
4. 本人はもっとつらいことを伝える。
問題 63
87歳の女性。慢性心不全、軽度脳血管性認知症(注:問題文変更)。終日、個室のベッドに臥床しており、傾眠傾向が続いている。時折、覚醒しナースコールを押すことがある。体温35℃台、脈拍数100/分前後、収縮期血圧100mmHg以下の状態を維持している。家族には死期が近いと告げられている。同居している息子は毎日19時前後に面会に来る。
収縮期血圧が80mmHg台まで下降した。
今後の身体的変化で起こる可能性が低いのはどれか。
1. 意識レベルの低下
②. 腹式呼吸
3. 舌の乾燥
4. 下肢の浮腫
問題 64
3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
発作の程度はどれか。
1. 小発作
②. 中発作
3. 大発作
4. 重積発作
問題 65
3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
入院し治療を受けることになった。
症状が悪化したときに観察されるのはどれか。
①. 呼吸音の減弱
2. 口渇の訴え
3. 著明な発汗
4. 大量の痰の喀出
問題 66
3歳の女児。夕方から軽い喘鳴を認めたが、夕食はいつもどおり摂取し、夜間も時々目を覚ます程度であった。明け方、明らかな喘鳴と陥没呼吸を認め、救急外来を受診した。外来受診時、体温37.5℃、呼吸数36/分、心拍数110/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)92%であり、とぎれとぎれではあるが会話は可能であった。女児はクマのぬいぐるみを大事に抱えていた。
気管支喘息と診断された。アレルギー検査の結果、ハウスダストが陽性であった。
退院時の保護者への指導で適切なのはどれか。
①. 「朝晩掃除をしましょう。」
2. 「なるべく室内で遊びましょう。」
3. 「クマのぬいぐるみは捨てましょう。」
4. 「ゼーゼーしてきたら水分は控えましょう。」
問題 67
6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/㎗、アルブミン2.5g/㎗、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
治療初期段階の看護で適切なのはどれか。
1. 毎日入浴をする。
2. 安静は不要である。
3. 骨髄抑制に注意する。
④. 塩分制限を行う。
問題 68
6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/㎗、アルブミン2.5g/㎗、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
6週後、外来での経過観察になった。プレドニゾロン5mg/日の内服で寛解状態を維持しており、小学校入学に向けて主治医は学校に提出する腎臓病管理指導表の区分にBと記載した。
母親への生活指導で正しいのはどれか。
1. 「学校で水を飲まないように話してください。」
2. 「外来受診の2日前から学校を休ませてください。」
③. 「学校で水ぼうそうが流行ったらすぐに連絡してください。」
4. 「スイミングスクールに通っても構いません。」
問題 69
6歳の男児。活発な性格であり、1年前からスイミングスクールに通っていた。就学前健康診断で蛋白尿を指摘され、精密検査の目的で入院した。入院時、眼瞼に浮腫が認められ、軽度倦怠感を訴えていた。検査の結果、血清総蛋白5.5g/㎗、アルブミン2.5g/㎗、尿中蛋白量4.0g/日であり、ネフローゼ症候群(微小変化型)と診断された。入院の時点で男児は、麻疹と風疹の予防接種を受けており、流行性耳下腺炎には罹患したが、水痘には罹患していない。
1年後、顔面および下肢から足背にかけて浮腫を認め、ネフローゼ症候群の再燃のため入院した。母親は「1週前から風邪気味だった。3日前に薬を飲ませ忘れてしまったから、再発してしまったのでしょうか」と話す。
母親への対応で適切なのはどれか。
1. 家庭での食生活について詳細に尋ねる。
2. 薬を飲ませ忘れた原因を明らかにする。
③. 風邪も再燃の引き金になることを伝える。
4. 約半数が再燃するのだから仕方がないと説明する。
問題 70
小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μℓ、Hb7.0g/㎗、血小板5万/μℓであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
確定診断のために骨髄穿刺を行うことになった。
適切なのはどれか。
1. 男児の病室で行う。
②. 施行前に排尿を促す。
3. 体幹を仰臥位で固定する。
4. 穿刺直後に抜針部位を救急絆創膏で保護する。
問題 71
小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μℓ、Hb7.0g/㎗、血小板5万/μℓであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
検査の結果、急性リンパ性白血病と診断された。両親は医師の話を冷静に受け止め「治ると信じてがんばります」と話した。男児への病気の説明について夫婦で話し合っておくように依頼し、1週後、医師が確認したところ「子どもがかわいそうだから、病名は話すつもりはありません」と両親が話した。
同席した看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. 男児の知る権利を守り、すべて話さなくてはいけないと伝える。
2. 親の意思を尊重し、男児には何も話さないことを約束する。
3. 病名を告げた家族を紹介し、家族同士で話してもらう。
④. 病名を知らずに検査や治療を受けるデメリットを説明する。
問題 72
小学校3年生の男児。2週前から感冒様症状があり、風邪薬を処方され内服していた。症状が改善せず左膝関節の痛みを訴えるようになったため、血液検査を行った結果、白血球42,000/μℓ、Hb7.0g/㎗、血小板5万/μℓであり、白血病の疑いで学童病棟の4人部屋に入院した。
入院が長期になることから養護学校に転校した。腰椎穿刺と髄腔内注射の後、嘔気が強く、楽しみにしていたベッドサイドでの授業を受けることができず男児は「授業を受けられないから背中の注射は嫌だ」と話した。授業は月曜日から金曜日に行われている。
対応で適切なのはどれか。
1. 「授業がない日に注射をやってもらえるようにしようね。」
2. 「何回かやっていくうちに吐き気が気にならなくなるよ。」
③. 「注射の時間を調整して授業を受けられるようにしようか。」
4. 「病気を治すためには授業を受けられなくても気にしないでね。」
問題 73
31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
妊婦健康診査時「前回の出産時、体重が18kg増えました。やっと戻ったと思ったら妊娠したんです。お産の時には何kgぐらいが理想的でしょうか」と質問があった。
体重の目安で適切なのはどれか。
1. 62kgぐらい
②. 66kgぐらい
3. 70kgぐらい
4. 74kgぐらい
問題 74
31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
妊娠32週の妊婦健康診査で「最近、立ったときにふらつきます」と訴えた。妊娠30週の血液検査の結果は、Hb11.8g/dl、Ht37%、平均赤血球容積(MCV)91μm3であった。
指導で最も適切なのはどれか。
1. 安静にして過ごす。
②. 姿勢の変換はゆっくり行う。
3. 鉄を含んだサプリメントを摂る。
4. 弾性ストッキングを着用する。
問題 75
31歳の経産婦。妊娠12週。妊婦健康診査では、血圧102/58mmHg、尿蛋白(±)、尿糖(-)、浮腫(-)、身長160cm、体重59kgであった。非妊時の体重は57kgであった。1歳6か月になる児を保育園に預けて事務の仕事をしている。
さらに「保育園のお迎えにいくと子どもが抱っこをせがむのでしばらく立ったまま抱っこするんですが、お腹が張ってきます。どうしたらよいでしょうか」と話す。
対応で適切なのはどれか。
①. 「座った姿勢で抱いてあげましょう。」
2. 「抱っこひもを使ってみましょう。」
3. 「背中を反らせるように抱いてみましょう。」
4. 「このまま様子を見ましょう。」
問題 76
28歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠38週0日。午前1時に陣痛が発来し、11時50分に女児3,050gを出産した。分娩時出血量は270ml、新生児のアプガースコアは1分後9点、5分後10点、体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数134/分である。
出生10分後、母親の希望もあり、児との早期接触を計画した。
適切なのはどれか。
1. 分娩室の照度を上げる。
2. 接触時間は5分以内とする。
3. 児が覚醒しているときに行う。
④. 児と母親の肌とが触れるように抱かせる。
問題 77
28歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠38週0日。午前1時に陣痛が発来し、11時50分に女児3,050gを出産した。分娩時出血量は270ml、新生児のアプガースコアは1分後9点、5分後10点、体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数134/分である。
ナースコールがあり、病室に行くと「下の方で何か流れた気がします」と訴えがあった。子宮底は臍高、硬度は硬式テニスボール様に触れた。出血量は帰室後4時間で30gであった。
援助で優先度が高いのはどれか。
1. 食事を開始する。
2. 産褥体操を開始する。
③. 歩行を開始する。
4. 授乳を開始する。
問題 78
28歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠38週0日。午前1時に陣痛が発来し、11時50分に女児3,050gを出産した。分娩時出血量は270ml、新生児のアプガースコアは1分後9点、5分後10点、体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数134/分である。
産褥1日の授乳時、児はうまく吸着できず、吸啜が続かない。乳房の型はタイプI型、乳頭は扁平で長さは6~7mm、乳頭乳輪部は柔らかい。
授乳時の姿勢で最も適切なのはどれか。

1. (1)
②. (2)
3. (3)
4. (4)
問題 79
Aさん、38歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠37週5日。7年の不妊治療後の妊娠であり、骨盤位のため帝王切開を選択し入院した。身長155cm、体重75kg、非妊時体重65kg。手術の経験はない。
手術の前日、手術後の予定について説明しているときに、急に「本当に帝王切開でよかったのでしょうか。逆子でも自然分娩している方はいらっしゃいますよね。自分だけ楽をしている気がします。友人があのお産の痛みがあるから子どもは可愛く思えるんだって言うんです」と話す。
対応で最も適切なのはどれか。
1. 「帝王切開も決して楽ではないですよ。」
2. 「経膣分娩に変更しますか。」
3. 「お産の方法で子どもの可愛さは決まりませんよ。」
④. 「帝王切開でよいかと迷っていらっしゃるんですね。」
問題 80
Aさん、38歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠37週5日。7年の不妊治療後の妊娠であり、骨盤位のため帝王切開を選択し入院した。身長155cm、体重75kg、非妊時体重65kg。手術の経験はない。
帝王切開術は、脊椎麻酔で施行された。手術時間は1時間20分、出血量は350mlであった。手術中のバイタルサインは安定していた。手術直後の血液所見は、Hb11.2g/dl、血清総蛋白7.0g/dlであった。
Aさんに起こりやすい術後合併症はどれか。
1. 術後出血
②. 深部静脈血栓症
3. 子宮内感染
4. 縫合不全
問題 81
Aさん、38歳の初産婦。妊娠経過は順調であった。妊娠37週5日。7年の不妊治療後の妊娠であり、骨盤位のため帝王切開を選択し入院した。身長155cm、体重75kg、非妊時体重65kg。手術の経験はない。
術後の看護計画で適切なのはどれか。
①. 24時間以内に歩行を開始する。
2. 鎮痛薬の使用は24時間以内にする。
3. 術後1日の総水分摂取量は1,000ml以下にする。
4. 術後2日に母子の初回面接をする。
問題 82
47歳の男性。身長171cm、体重68kg。建設会社に勤務し営業担当。取引先との接待で飲酒する機会も多く、1日平均750ml入りのウイスキーボトル2/3本以上の飲酒をしていた。接待のない日でも同量の飲酒を続けていた。5年前から会社の健康診断で肝機能障害を指摘され、飲酒を控えるように指導されていたが同量程度を飲み続けていた。3か月前から全身倦怠感が出現し増強した。昨晩は倦怠感が非常に強く、ウイスキーを全く飲まなかった。本日、出勤途中の駅で強直間代性けいれんを起こし、意識喪失して救急車で搬送された。来院時は意識清明で、見当識障害はなく、質問に対しては的確な受け答えをしていた。手指振戦、発汗および嘔気を認め入院した。
入院当日の観察項目で優先度が高いのはどれか。
a. 皮膚の発疹
b. 睡眠障害
c. てんかん様発作
d. 食欲不振
1. a、b
2. a、d
③. b、c
4. c、d
問題 83
47歳の男性。身長171cm、体重68kg。建設会社に勤務し営業担当。取引先との接待で飲酒する機会も多く、1日平均750ml入りのウイスキーボトル2/3本以上の飲酒をしていた。接待のない日でも同量の飲酒を続けていた。5年前から会社の健康診断で肝機能障害を指摘され、飲酒を控えるように指導されていたが同量程度を飲み続けていた。3か月前から全身倦怠感が出現し増強した。昨晩は倦怠感が非常に強く、ウイスキーを全く飲まなかった。本日、出勤途中の駅で強直間代性けいれんを起こし、意識喪失して救急車で搬送された。来院時は意識清明で、見当識障害はなく、質問に対しては的確な受け答えをしていた。手指振戦、発汗および嘔気を認め入院した。
入院2日、発汗と手指振戦は増強した。
最も重要な観察項目はどれか。
1. 病識
2. 妄想
3. 不安
④. せん妄
問題 84
47歳の男性。身長171cm、体重68kg。建設会社に勤務し営業担当。取引先との接待で飲酒する機会も多く、1日平均750ml入りのウイスキーボトル2/3本以上の飲酒をしていた。接待のない日でも同量の飲酒を続けていた。5年前から会社の健康診断で肝機能障害を指摘され、飲酒を控えるように指導されていたが同量程度を飲み続けていた。3か月前から全身倦怠感が出現し増強した。昨晩は倦怠感が非常に強く、ウイスキーを全く飲まなかった。本日、出勤途中の駅で強直間代性けいれんを起こし、意識喪失して救急車で搬送された。来院時は意識清明で、見当識障害はなく、質問に対しては的確な受け答えをしていた。手指振戦、発汗および嘔気を認め入院した。
入院5日、医師から検査結果、病名および治療方針が告げられた。検査上、脳波異常はなく、頭部単純エックス線CTで軽度から中程度の前頭葉萎縮が認められた。看護師が訪室した際に患者は困惑した表情で「何でこうなったんだろう。どうすればいいんでしょう」と言った。
対応で適切なのはどれか。
a. 病気と入院に至る経過の関連を説明した。
b. アルコールを減らすことが大切であると指導した。
c. 脳波異常がないことを中心に説明した。
d. アルコール専門治療の必要性を説明した。
1. a, b
②. a, d
3. b, c
4. c, d
問題 85
19歳の女性。境界型人格障害のため通院していたが、不眠の増悪、家族に対する暴言と暴力および家具などの衝動的な破壊行為の激化によって、本人と家族の希望で入院した。
入院2日、患者は眠れないと訴えて午後11時にナースステーションを訪れた。就寝前の服薬を午後9時に済ませており、歩行はややふらつき、眠そうな表情がみられた。
対応で適切なのはどれか。
①. 「眠れないことを言いに来てくれたんですね」と評価する。
2. 「眠そうだから部屋で横になってください」と勧める。
3. 「薬を飲んでもすぐには眠れませんよ」と説明する。
4. 「どうしても眠れないと思いますか」と想起を促す。
問題 86
19歳の女性。境界型人格障害のため通院していたが、不眠の増悪、家族に対する暴言と暴力および家具などの衝動的な破壊行為の激化によって、本人と家族の希望で入院した。
入院4日、患者は個人用のドライヤーを部屋に持ち込み、部屋で保管したいと希望した。病棟では、個人用のドライヤーをナースステーションで保管し貸出している。看護師がそのように説明をすると、患者は「師長さんはいいって言いました。どうしてあなたはいけないと言うんですか」と攻撃的に質問した。看護師長はこの日は出張で留守であった。
対応で適切なのはどれか。
①. 「看護師長に明日確認します。それまでこちらで預かりますね。」
2. 「それは病棟の規則ですから、看護師長が間違っていますね。」
3. 「看護師長がそう言うはずがありません。嘘をついていますね。」
4. 「看護師長ではなく、私の指示に従ってください。」
問題 87
19歳の女性。境界型人格障害のため通院していたが、不眠の増悪、家族に対する暴言と暴力および家具などの衝動的な破壊行為の激化によって、本人と家族の希望で入院した。
入院5日、患者はシャープペンシルの先で手首に傷をつけ、それを看護師に見せに来た。傷は浅く、出血はほとんどなかった。
患者の状態に対するアセスメントで適切なのはどれか。
1. 患者の状態は悪化しており、行動制限が必要である。
2. 気持ちを行動で表現できており、衝動性は改善している。
3. 患者の状態は深刻であり、持ち物の管理の強化が必要である。
④. 気持ちを一旦行動化したが、その後看護師に訴えている。
問題 88
62歳男性。20歳代に統合失調症、30歳代後半で糖尿病を発症した。いずれの治療も中断している。精神科への入院歴は2回ある。無為で妄想や独語があるが家族の援助によって何とか生活していた。数週間前から跛行が出現、この1週歩かなくなったことに家族が気付いた。足を見ようとしても拒否する。同時期に妄想も悪化し、独語が活発となって精神状態が落ち着かなくなったため、家族に付き添われ精神科を受診した。その際、跛行の情報を得て、医師が診察しようとしたが患者は嫌がって靴を脱がず、説得の末脱いだ。足には自分で巻いたと思われる布があった。布を取ると右の拇趾が壊死していた。血液検査の結果、HbA1c13.7%、血糖460mg/dl、CRP12.0mg/dl、体温は37.8℃であったため入院した。
患者との関係を良好にするための入院初期のケアで適切なのはどれか。
1. 足の処置をしながら食事療法について教育する。
②. 足の処置をしながら痛みを我慢したことをねぎらう。
3. 足のことには触れず黙って処置に専念する。
4. 精神状態が落ち着くまで処置をしないで見守る。
問題 89
62歳男性。20歳代に統合失調症、30歳代後半で糖尿病を発症した。いずれの治療も中断している。精神科への入院歴は2回ある。無為で妄想や独語があるが家族の援助によって何とか生活していた。数週間前から跛行が出現、この1週歩かなくなったことに家族が気付いた。足を見ようとしても拒否する。同時期に妄想も悪化し、独語が活発となって精神状態が落ち着かなくなったため、家族に付き添われ精神科を受診した。その際、跛行の情報を得て、医師が診察しようとしたが患者は嫌がって靴を脱がず、説得の末脱いだ。足には自分で巻いたと思われる布があった。布を取ると右の拇趾が壊死していた。血液検査の結果、HbA1c13.7%、血糖460mg/dl、CRP12.0mg/dl、体温は37.8℃であったため入院した。
右拇趾の壊死に対し手術が必要になった。患者に手術のオリエンテーションをしようとすると普段より独語が激しくなり、妄想にふけってしまう。
患者の行動の解釈で正しいのはどれか。
1. 痛みを看護師に訴えている。
2. 意識レベルが低下している。
③. オリエンテーションを避けようとしている。
4. 衝動行為の危険性が高まっている。
問題 90
62歳男性。20歳代に統合失調症、30歳代後半で糖尿病を発症した。いずれの治療も中断している。精神科への入院歴は2回ある。無為で妄想や独語があるが家族の援助によって何とか生活していた。数週間前から跛行が出現、この1週歩かなくなったことに家族が気付いた。足を見ようとしても拒否する。同時期に妄想も悪化し、独語が活発となって精神状態が落ち着かなくなったため、家族に付き添われ精神科を受診した。その際、跛行の情報を得て、医師が診察しようとしたが患者は嫌がって靴を脱がず、説得の末脱いだ。足には自分で巻いたと思われる布があった。布を取ると右の拇趾が壊死していた。血液検査の結果、HbA1c13.7%、血糖460mg/dl、CRP12.0mg/dl、体温は37.8℃であったため入院した。
手術は無事終了し、リハビリテーションを行うことになった。患者は「昔から運動するのは好きじゃない」と言ってリハビリテーションをしたがらず、ベッドに座っていることが多い。歩行の安定性を確保するためリハビリテーションを行う必要がある。
患者に対する声かけで適切なのはどれか。
1. 「何から始めましょうか。」
②. 「一緒に訓練をやってみましょう。」
3. 「運動をスケジュール通りにやってください。」
4. 「このままだと歩けなくなりますよ。」
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