問題 1
日本における平成20年の合計特殊出生率はどれか。
問題 2
医療保険はどれか。
問題 3
インフォームドコンセントの説明で正しいのはどれか。
問題 4
看護師の業務従事者届の届出の間隔として規定されているのはどれか。
問題 5
伴性劣性遺伝病(sex-linked recessive disease)(X連鎖劣性遺伝病)はどれか。
問題 6
日本における平成19年の1歳から4歳までの子供の死因で最も多いのはどれか。
問題 7
介護老人保健施設はどれか。
問題 8
診療報酬における7対1入院基本料の条件はどれか。
問題 9
膵リパーゼが分解するのはどれか。
問題 10
脳死の判定基準に含まれるのはどれか。
問題 11
発作性の胸内苦悶を伴う胸痛で、最も疑うべきものはどれか。
問題 12
貧血(anemia)の診断に用いられるのはどれか。
問題 13
空気感染するのはどれか。
問題 14
先天性疾患はどれか。
問題 15
患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
問題 16
誤嚥を防ぐための食事介助で適切なのはどれか。
問題 17
口腔ケアで適切なのはどれか。
問題 18
入院患者の本人確認の方法で最も適切なのはどれか。
問題 19
注射部位の皮膚をつまみ上げて実施するのはどれか。
問題 20
図のような体位でドレナージを行う肺葉はどれか。
問題 21
トリアージタッグを装着する部位で適切なのはどれか。
問題 22
VDT作業による健康障害はどれか。
問題 23
高齢者の転倒による骨折で最も多い部位はどれか。
問題 24
副腎皮質ステロイドの作用はどれか。
問題 25
滅菌手袋の装着時の写真(別冊No. 1①~⑤)を別に示す。
手袋が不潔になるのはどれか。
問題 26
体温の調節機構で正しいのはどれか。
問題 27
リンパ系について正しいのはどれか。
問題 28
ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。
問題 29
核酸で正しいのはどれか。
問題 30
疾病発生の外的要因のうち物理的要因はどれか。
問題 31
糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)で正しいのはどれか。
問題 32
ウイルスが原因で発症するのはどれか。
問題 33
平成19年度の雇用均等基本調査における男性の育児休暇取得率はどれか。
問題 34
日本の社会保障給付費のこれまでの動向はどれか。
問題 35
児童相談所で正しいのはどれか。
問題 36
光化学オキシダントで正しいのはどれか。
問題 37
会社員のAさん(34歳、男性)は、急性白血病(acute leukemia)で入院中である。Aさんの職場の上司から「Aさんが隔離されていて、本人に直接確認できないので入院期間を教えてほしい」と病棟に電話があった。
看護師の対応で適切なのはどれか。
問題 38
尿失禁(incontinence)とその原因の組合せで正しいのはどれか。
問題 39
呼びかけに反応しない意識障害の患者に、痛み刺激を加えたところ、かろうじて開眼した。
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)による評価はどれか。
問題 40
体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。
問題 41
血液透析を受けている患者への食事指導で適切なのはどれか。
問題 42
ストーマのパウチ交換で適切なのはどれか。
問題 43
創傷の治癒過程で正しいのはどれか。
問題 44
麻薬の取り扱いで正しいのはどれか。
問題 45
スポーツ大会に参加していた成人男性のAさんが突然倒れ、心肺停止になった。大会の保健管理担当の看護師が人工呼吸と心マッサージ(胸骨圧迫)を行っている。
この時点で看護師が周囲の人に出す指示で、優先されるのはどれか。
問題 46
65歳の男性のAさんは上部消化管の内視鏡検査を受ける際、抗コリン薬を投与された。
看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
問題 47
在宅療養者を支援するチームケアで最も適切なのはどれか。
問題 48
66歳の女性のAさんは、2階建ての家屋で現在1人で暮らしている。変形性股関節症(osteoarthritis of the hip)で人工股関節全置換術を受けて退院した。
Aさんの移動時の安全を確保するための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
問題 49
壮年期の特徴はどれか。
問題 50
成人期で、加齢に伴い糖尿病(diabetes mellitus)を発症しやすくなる原因はどれか。
問題 51
塗装工事を行っていた作業員が頭痛を訴え嘔吐し、意識を消失して病院に搬入された。最も考えられるのはどれか。
問題 52
開腹術後の患者で機械的イレウス(mechanical ileus)を疑うのはどれか。
問題 53
肺気腫(pulmonary emphysema)の患者への日常生活の指導で適切なのはどれか。
問題 54
慢性心不全(chronic heart failure)の患者の急性増悪を疑うのはどれか。
問題 55
超音波ガイド下で肝生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
問題 56
血液透析の導入期の看護で適切なのはどれか。
問題 57
33歳の女性のAさんが、上口唇の水疱と痛みとを主訴に来院した。数年前から年に1、2回、同様の症状を繰り返している。上口唇の写真(別冊No. 2)を別に示す。
看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
問題 58
先天性の重度視覚障害があるAさんは、早期胃癌(early gastric cancer)の手術目的で入院した。Aさんは妻と2人で暮らしており、自宅ではほぼ自立して日常生活を送っていた。
看護師のAさんへの入院当日の対応で最も適切なのはどれか。
問題 59
43歳の女性のAさんは、過多月経を主訴に受診し、子宮筋腫(myoma of uterus)で単純子宮全摘術を受けた。
退院指導で最も適切なのはどれか。
問題 60
平成19年の国民生活基礎調査における65歳以上の有訴者率で正しいのはどれか。
問題 61
加齢に伴う呼吸機能の変化で正しいのはどれか。
問題 62
Aさん(85歳、男性)は、じん肺症(pneumoconiosis)で入院した経験があり、現在は自宅で1人で暮らしている。認知障害はなく、身の回りのことは自分でできるため、介護保険は申請していない。しかし、最近、日常の買い物で荷物を持つことが困難になった。
Aさんに勧めるサービスで最も適しているのはどれか。
問題 63
Aさん(94歳、男性)は、脳卒中(stroke)の再発作後、肺炎(pneumonia)を発症した。Aさんの家族へ説明のうち、エイジズム(高齢者差別)にあたるのはどれか。
問題 64
薬物と特に高齢者で観察すべき内容との組み合わせで正しいのはどれか。
問題 65
Aさん(78歳、女性)は心筋梗塞(myocardial infarction)で入院した。治療経過は順調であるが、日常における行動範囲が拡大しない。Aさんは「心臓に負担がかかるから休んでいたい」と言う。
Aさんへの言葉かけで適切なのはどれか。
問題 66
成年後見制度で正しいのはどれか。
問題 67
乳幼児で人見知りが始まる次期はどれか。
問題 68
体重10パーセンタイル値の説明で正しいのはどれか。
問題 69
思春期の特徴で正しいものはどれか。
問題 70
出産後、児に先天性心疾患(congenital heart disease)があると診断され、母親が「この子の病気は私のせいです」と話している。
母親への看護師の対応で適切なのはどれか。
問題 71
母子保健法が規定するのはどれか。
問題 72
性周期で正しいのはどれか。
問題 73
初産婦のAさんは、昨日、妊娠38週3日で2,900gの児を出産した。本日は母子同室で過ごしている。Aさんは「母乳え頑張りたいけど赤ちゃんがうまく吸ってくれない」と言う。乳頭は正常で、乳管開口は左右ともに2本である。
Aさんへの援助で適切なのはどれか。
問題 74
前置胎盤(placenta previa)について正しいのはどれか。
問題 75
精神保健活動における二次予防はどれか。
問題 76
プロセスレコードを記載する目的で正しいのはどれか。
問題 77
女性患者のAさんは統合失調症(schizophrenia)で入院した。Aさんは、「この薬を飲むと舌がピリピリする。薬で私を殺そうとしてるんでしょ」と険しい表情で言い、服薬を拒否している。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
問題 78
覚せい剤使用の影響で正しいのはどれか。
問題 79
会社員のAさんは、うつ病(depression)の診断で精神科クリニックに通院している。これまでも外来での診察中に、自責的な発言を繰り返していた。ある日、Aさんから外来看護師に自殺念慮の訴えがあった。
外来看護師からAさんへの声かけで、最も適切なのはどれか。
問題 80
下肢静脈血栓によって塞栓が起こる可能性があるのはどれか。
問題 81
感染予防のために、献血された血液のスクリーニング検査の対象となる疾患はどれか。
問題 82
I型アレルギー反応はどれか。
問題 83
甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)の症状はどれか。
問題 84
19歳の男性がスノーボードで転倒し、右下肢の激しい痛みを訴えている。スキー場の診療所で撮影した右下肢のエックス線写真(別冊No. 3A、B)を別に示す。
病院へ搬送する際の副子による固定範囲として適切なのはどれか。
問題 85
肝細胞で合成されるのはどれか。2つ選べ。
問題 86
平成19年施行の改正医療法で、治療または予防に関する事業として医療計画に記載することになった疾患はどれか。2つ選べ。
問題 87
80歳の男性のAさんは軽度の認知症(dementia)で、集合住宅で1人で暮らしている。喫煙習慣がある。
生活環境の安全に関する訪問看護の活動で、毎回の訪問時に確認する必要があるのはどれか。2つ選べ。
問題 88
抗癌薬の静脈内注射を開始した直後に注意すべき観察項目はどれか。2つ選べ。
問題 89
定期予防接種の対象である疾患はどれか。2つ選べ。
問題 90
妊娠に伴う身体の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
問題 91
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病(Parkinson's disease)と診断された。ヤール(Yahr, M.D.)の重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見に来ている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
転倒を予防するために、Aさんと妻に対して行う訪問看護師の指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
問題 92
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病(Parkinson's disease)と診断された。ヤール(Yahr, M.D.)の重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見に来ている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
Aさんは、ドパミン受容体刺激薬とレボドパ(L-dopa)を内服している。妻から「まったく動けない時もあれば、目を離している間に動いて、転んでいることもある」と訴えがあった。
Aさんへの対応に関する妻への訪問看護師の指導で適切なのはどれか。
問題 93
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病(Parkinson's disease)と診断された。ヤール(Yahr, M.D.)の重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見に来ている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
妻は「今後もできる限り自宅で介護したいが、病状が進行してどんどん動けなくなってきて不安です。機能訓練すれば動けるようになるかしら」と話した。
妻の不安を緩和するための訪問看護師の行動で適切なのはどれか。
問題 94
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
Aさんは退院後、訪問看護を利用することになった。
病棟看護師による家族への退院指導の内容で最も適切なのはどれか。
問題 95
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
退院後、Aさんは痛みが強くなってきた。外来でオキシコドン塩酸塩徐放錠が増量されていた。その後、全身状態が悪化し傾眠傾向がみられるようになった。そのため、確実に疼痛がコントロールできるよう、フェンタニル貼付剤に切り替えることになった。AさんのADLは低下しており、介護している妻は腰痛の増強を訴え始めている。
訪問看護師による家族への指導で適切なのはどれか。
問題 96
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
Aさんの傾眠傾向が強まり、時々無呼吸がみられるようになった。食事や水分の摂取は少ないが、疼痛を訴えることはない。妻は「できればこのまま自宅でみていきたい」と話している。
自宅で看取るための体制として必要なのはどれか。
問題 97
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(lung cancer)(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μl、アルブミン7g/dl、CRP0.3mg/dlであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
Aさんの入院時の状態で正しいのはどれか。
問題 98
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(lung cancer)(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μl、アルブミン7g/dl、CRP0.3mg/dlであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
抗癌化学療法が開始されて2日が経過した。Aさんは悪心・嘔吐、下痢が出現し、食事はほとんど摂れていない。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
問題 99
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(lung cancer)(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μl、アルブミン7g/dl、CRP0.3mg/dlであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
抗癌化学療法が開始されて5日が経過した。Aさんの血液検査の結果は、白血球2,100/μl(好中球50%)である。
看護師が行うAさんへの感染予防の対策で適切なのはどれか。
問題 100
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)を疑われ、緊急入院になった。
Aさんは顔面が赤くなっていることに驚き、「頬のあざのようなものは消えるのでしょうか」と医師に尋ねた。医師は「治療の効果が出てくれば消えます」と説明した。
Aさんの顔面の発赤で最も考えられるのはどれか。
問題 101
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)を疑われ、緊急入院になった。
入院した翌朝、Aさんの倦怠感はさらに強まり、顔面の浮腫が増強し、尿蛋白3+が認められた。Aさんが両膝と足関節の痛みや、歩行時の息切れがすると訴えたので、排尿はベッドサイドで行い、それ以外は安静にするように指示された。血液検査の結果は白血球3,000/μl、血小板11万/μl、溶血性貧血(hemolytic anemia)が認められ、酸素投与が1l /分で開始された。
Aさんの診断に必要と考えられる検査はどれか。
問題 102
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)を疑われ、緊急入院になった。
Aさんの病状が進行したため、メチルプレドニゾロンによるパルス療法が開始された。
Aさんのパルス療法による副作用への看護師の対応で適切なのはどれか。
問題 103
Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。
Aさんに右乳房温存腫瘍摘出術と腋窩リンパ節郭清が行われ、腋窩部にドレーンが挿入された。Aさんは、病室に戻ったころより患側上肢のだるさを訴えている。
ドレーンを挿入したAさんへの対応で適切なのはどれか。
問題 104
Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。
Aさんの術後の経過は良好で、外来で抗癌化学療法を受ける予定で退院した。Aさんは患側上肢のだるさ、疲れやすさが残ると外来看護師に話した。
Aさんの患側上肢の浮腫を予防する方法で適切なのはどれか。
問題 105
Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。
抗癌化学療法が終了し、1年半が経過した。Aさんは肋骨と脳に転移が疑われ、精密検査の目的で再び入院した。Aさんは、「もうテニスはできないでしょうね。何を楽しみにすればいいのでしょう。早く夫のそばにいきたいです」と涙を流した。
Aさんが現在感じている苦痛に最もあてはまるのはどれか。
問題 106
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんの状態で考えられるのはどれか。
問題 107
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんは、夜、寝る前に「入院しているのに治らない。こんなはずではなかった。ここにいても仕方がない」と看護師に訴えた。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
問題 108
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんは、午前0時ころ覚醒し、ベッドサイドでため息をついている。
看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
問題 109
Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群(Down's syndrome)が強く疑われた。
出生当日、医師は、両親に染色体検査の必要性と、検査の結果がでてから詳しい話をすることを説明した。両親は大きなショックを受けていたが、検査に同意した。
Aちゃんの入院中における両親への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
問題 110
Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群(Down's syndrome)が強く疑われた。
出生8日目、Aちゃんの体重は2,990gになった。母親は「初めての子どもで不安でしたが、少しずつ育児に慣れてきました。でも、うまく抱っこができません」と訴えた。
母親がAちゃんをうまく抱けない理由で考えられるのはどれか。
問題 111
Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群(Down's syndrome)が強く疑われた。
その後、Aちゃんはダウン症候群(Down's syndrome)であると診断された。7か月児健康診査のためにAちゃんと母親が来院した。Aちゃんは常に口を開け、舌を出している。乳歯はまだ生えていない。首はすわっているが、お座りはできない。体重6,850g、哺乳量は650~700ml/日である。
Aちゃんの離乳食の開始時期で適切なのはどれか。
問題 112
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。
問題 113
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんは1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)と診断され、インスリン注射4回法(朝・昼・夕に超速効型インスリン、就寝前に持続型インスリン)が開始された。
Aちゃんへのインスリン注射の指導で適切なのはどれか。
問題 114
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんはインスリン療法を始めてからも食後2時間の血糖値が300~400mg/dlで高いため、超速効型インスリンが増量された。また、退院後に学校で行う体育の授業を考え、80kcalの運動を15時に行うことになった。運動後、Aちゃんは悪心と手のふるえがあり、血糖値は54mg/dlであった。入院患者へ夕食が配膳されるのは18時である。
Aちゃんへの看護師の対応で優先されるのはどれか。
問題 115
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧100/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮低長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
Aさんへの保健指導で適切なのはどれか。
問題 116
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧100/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮低長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
妊娠36週0日の午前10時、Aさんは、子宮収縮が強くなったため入院した。Aさんは、午後3時に体温37.3℃、脈拍86/分、血圧128/80mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期4分、胎児心拍基線は150bpm、基線細変動があり、一過性徐脈はなかった。子宮口6cm開大で、「陣痛のときに、いきみたい感じがでてきました」と言う。
この時点のアセスメントで適切なのはどれか。
問題 117
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧100/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮低長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
2時間後にAさんは、2,650gの児を娩出した。児のアプガースコアは1分後、5分後ともに9点であり、羊水混濁はなかった。出生3時間後の児の状態は、体温36.8℃、心拍数145/分、呼吸数65/分で、四肢に軽度のチアノーゼがみられる。
児の状態で考えられるのはどれか。
問題 118
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。
被災して1週間が過ぎた。避難所に派遣された看護師にAさんは、「地震の当日は不安が強く、突然怖くなりドキドキしました。考えがまとまらず、夢を見ているような感覚でした。翌日からはだいぶ落ち着き、日々楽になっている感じがします」と話した。
Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。
問題 119
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。
Aさんから、「また地震の日のような状態になってしまうことが不安です。大丈夫でしょうか」と看護師に相談があった。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
問題 120
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。
Aさんから、「7歳の息子がおねしょをするようになりました。落ち着きがなくなり、まとわりついてきます。2歳の娘の世話で精いっぱいなのに、息子に対してどう接したらよいでしょう」と看護師に相談があった。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
日本における平成20年の合計特殊出生率はどれか。
問題 2
医療保険はどれか。
1. 介護保険
2. 雇用保険
③. 国民健康保険
4. 厚生年金保険
問題 3
インフォームドコンセントの説明で正しいのはどれか。
1. 病歴を個室で聴取すること
2. 処置の優先順位を判断すること
③. 説明をしたうえで同意を得ること
4. 障害者と健常者を区別しないこと
問題 4
看護師の業務従事者届の届出の間隔として規定されているのはどれか。
1.
1年ごと
1年ごと
②.
2年ごと
2年ごと
3.
3年ごと
3年ごと
4.
4年ごと
4年ごと
問題 5
伴性劣性遺伝病(sex-linked recessive disease)(X連鎖劣性遺伝病)はどれか。
①. 血友病 hemophilia
2. ダウン症候群 Down's syndrome
3. 先天性風疹症候群 congenital rubella syndrome
4. フェニルケトン尿症 phenylketonuria
問題 6
日本における平成19年の1歳から4歳までの子供の死因で最も多いのはどれか。
1. 肺炎 pneumonia
2. 心疾患 heart disease
3. 悪性新生物 malignant neoplasm
④. 不慮の事故 accidents
問題 7
介護老人保健施設はどれか。
1. 医業を行い、20名以上の患者が入院できる施設
2. 医業を行い、患者が入院できるための設備が無い施設
③. 要介護者が入所し、必要な医療や日常生活の援助を受ける施設
4. 認知症の要介護者が共同生活をしながら、日常生活の援助を受ける施設
問題 8
診療報酬における7対1入院基本料の条件はどれか。
①. 患者7人に看護職員1人
2. 看護職員7人に医師1人
3. 看護職員7人に看護補助者1人
4. 日勤看護職員7人に夜勤看護職員1人
問題 9
膵リパーゼが分解するのはどれか。
①. 脂肪
2. 蛋白質
3. 炭水化物
4. ビタミン
問題 10
脳死の判定基準に含まれるのはどれか。
1. 徐脈
2. 除脳硬直
③. 平坦脳波
4. けいれん
問題 11
発作性の胸内苦悶を伴う胸痛で、最も疑うべきものはどれか。
1. 心筋炎 myocarditis
②. 狭心症 angina pectoris
3. 肋間神経痛 intercostal neuralgia
4. 逆流性食道炎 reflux esophagitis
問題 12
貧血(anemia)の診断に用いられるのはどれか。
①. ヘモグロビン濃度
2. 収縮期血圧
3. 血糖値
4. 尿酸値
問題 13
空気感染するのはどれか。
①. 結核菌
2. 腸管出血性大腸菌
3. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
4. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
問題 14
先天性疾患はどれか。
1. インフルエンザ脳症 influenza encephalopathy
②. ファロー四徴症 tetralogy of Fallot
3. 気管支喘息 bronchial asthma
4. 腎結石 renal stone
問題 15
患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
①. 否定的感情の表出を受け止める。
2. 正確に伝えるために専門用語を多く使う。
3. 会話の量と信頼関係の深まりとは比例する。
4. 患者の表情よりも言語による表現を重視する。
問題 16
誤嚥を防ぐための食事介助で適切なのはどれか。
1. パサパサした食べ物を準備する。
2. 患者の体位は、頸部を後屈させ下顎を挙上させる。
3. 食物を口に運んだスプーンは上方へ抜き取る。
④. 飲み込んだのを確認してから、次の食物を口に入れる。
問題 17
口腔ケアで適切なのはどれか。
①. 歯肉出血があっても実施する。
2. 含嗽のできない患者には禁忌である。
3. 総義歯の場合、義歯の洗浄のみでよい。
4. 経口摂取をしていない患者には不要である。
問題 18
入院患者の本人確認の方法で最も適切なのはどれか。
1. 病院でのベッドの位置
2. ベッドネーム
③. ネームバンド
4. 呼名への反応
問題 19
注射部位の皮膚をつまみ上げて実施するのはどれか。
1. 皮内注射
②. 皮下注射
3. 筋肉内注射
4. 静脈内注射
問題 20
図のような体位でドレナージを行う肺葉はどれか。
1. 右上葉
2. 右下葉
3. 左上葉
④. 左下葉
問題 21
トリアージタッグを装着する部位で適切なのはどれか。
1. 靴
2. 衣服
③. 右手首
4. 負傷した部位
問題 22
VDT作業による健康障害はどれか。
1. 難聴 deafness
2. じん肺 pneumoconiosis
3. 熱中症 heat illness
4. 振動障害 vibration disease
⑤. 視力障害 visual impairment
問題 23
高齢者の転倒による骨折で最も多い部位はどれか。
1. 尾骨
2. 肋骨
3. 頭蓋骨
④. 大腿骨
5. 肩甲骨
問題 24
副腎皮質ステロイドの作用はどれか。
①. 炎症の抑制
2. 食欲の抑制
3. 免疫の促進
4. 血糖の低下
5. 血圧の低下
問題 25
滅菌手袋の装着時の写真(別冊No. 1①~⑤)を別に示す。
手袋が不潔になるのはどれか。
1. ①
2. ②
3. ③
④. ④
5. ⑤
問題 26
体温の調節機構で正しいのはどれか。
1. 体温の調節中枢は脳幹にある。
2. 体温が上昇すると、骨格筋は収縮する。
③. 体温が上昇すると、汗腺は活性化される。
4. 体温が低下すると、皮膚の血流は増加する。
問題 27
リンパ系について正しいのはどれか。
1. リンパ液の主成分は赤血球である。
2. リンパ液に脂肪成分は含まれない。
③. 過剰な組織液はリンパ管に流入する。
4. 胸管のリンパ液は動脈系へ直接流入する。
問題 28
ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。
①. 成長ホルモン ------- 血糖値の上昇
2. バソプレシン ------- 尿量の増加
3. コルチゾール ------- 血中カリウム値の上昇
4. アンジオテンシンII -------血管の拡張
問題 29
核酸で正しいのはどれか。
1. mRNAがアミノ酸をリボソームへ運ぶ。
2. DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
③. DNAには遺伝子の発現を調整する部分がある。
4. RNAの塩基配列によってアミノ酸がつながることを転写という。
問題 30
疾病発生の外的要因のうち物理的要因はどれか。
1. 細菌
②. 紫外線
3. 一酸化炭素
4. メチルアルコール
問題 31
糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)で正しいのはどれか。
1. 四肢の近位から遠位へと感覚障害が進行する。
2. 感覚神経よりも運動神経が障害されやすい。
③. 自律神経の障害を伴う。
4. 痛覚は障害されない。
問題 32
ウイルスが原因で発症するのはどれか。
1. 多発性骨髄腫 multiple myeloma
2. 鉄欠乏性貧血 iron-deficiency anemia
3. 再生不良性貧血 aplastic anemia
④. 成人T細胞白血病 adult T-cell leukemia
問題 33
平成19年度の雇用均等基本調査における男性の育児休暇取得率はどれか。
①. 1.56 %
2. 5.56 %
3. 10.56 %
4. 20.56 %
問題 34
日本の社会保障給付費のこれまでの動向はどれか。
①. 増加傾向
2. 変化なし
3. 減少傾向
4. 増減の繰り返し
問題 35
児童相談所で正しいのはどれか。
1. 国が設置する。
②. 児童福祉司がいる。
3. 設置は任意である。
4. 一般的な事例への対応が中心である。
問題 36
光化学オキシダントで正しいのはどれか。
1. 都市部の夜間照明と関係がある。
2. 二酸化炭素が主体である。
3. 消化器への影響が強い。
④. 注意報が発令される。
問題 37
会社員のAさん(34歳、男性)は、急性白血病(acute leukemia)で入院中である。Aさんの職場の上司から「Aさんが隔離されていて、本人に直接確認できないので入院期間を教えてほしい」と病棟に電話があった。
看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 「急性白血病(acute leukemia)なら、だいたい1か月くらいです」
2. 「主治医の許可を得てからお話します」
3. 「病院に来られたときにお話しします」
④. 「お教えすることはできません」
問題 38
尿失禁(incontinence)とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1. 機能性尿失禁(functional incontinence) ------- 膀胱容量の減少
②. 反射性尿失禁(reflex incontinence) ------- 脊椎障害
3. 切迫性尿失禁(urge incontinence) ------- 膀胱の過伸展
4. 真性尿失禁(genuine incontinence) ------- 内分泌障害
問題 39
呼びかけに反応しない意識障害の患者に、痛み刺激を加えたところ、かろうじて開眼した。
ジャパン・コーマ・スケール(JCS)による評価はどれか。
1. II-20
②. II-30
3. III-100
4. III-200
問題 40
体位とその目的の組合せで正しいのはどれか。
①. 心不全時の起座位 ------- 静脈還流量の減少
2. 悪心・嘔吐時の側臥位 ------- 噴門部からの逆流現象
3. 腰椎麻酔後の頭部挙上 ------- 換気量の増加
4. 腹水貯留時のファウラー位 ------- 横隔膜の上昇
問題 41
血液透析を受けている患者への食事指導で適切なのはどれか。
1. 乳製品の摂取を勧める。
2. レバーの摂取を勧める。
3. 穀物の摂取を制限する。
④. 生野菜の摂取を制限する。
問題 42
ストーマのパウチ交換で適切なのはどれか。
1. ストーマと同じサイズに面板を切る。
2. パウチ周囲の皮膚はアルコールで拭く。
③. パウチを装着する際は、患者は腹部を膨らませる。
4. 内容物がパウチ容量の8割を超えたらパウチを交換する。
問題 43
創傷の治癒過程で正しいのはどれか。
1. 炎症期、増殖期、退行期に分けられる。
2. 創の局所を圧迫すると、治癒が促進される。
3. 一時治癒とは、創を開放したままにすることをいう。
④. 良好な肉芽の形成には、清潔な湿潤環境が必要である。
問題 44
麻薬の取り扱いで正しいのはどれか。
1. 看護師は麻薬施用者免許の申請ができる。
2. 病棟での麻薬の保管は劇薬と同一の扱いにする。
3. 使用後、アンプルに残った薬液は病棟で破棄する。
④. 麻薬を紛失したら、麻薬管理者は都道府県知事に届け出る。
問題 45
スポーツ大会に参加していた成人男性のAさんが突然倒れ、心肺停止になった。大会の保健管理担当の看護師が人工呼吸と心マッサージ(胸骨圧迫)を行っている。
この時点で看護師が周囲の人に出す指示で、優先されるのはどれか。
1. 「Aさんに大声でよびかけてください」
②. 「AさんにAEDを装着してください」
3. 「Aさんの家族に連絡してください」
4. 「Aさんの血圧を測定してください」
問題 46
65歳の男性のAさんは上部消化管の内視鏡検査を受ける際、抗コリン薬を投与された。
看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
1. 検査直後から自動車を運転して帰宅できる。
2. 検査終了後の半日は飲食を禁止する。
③. 排尿困難を生じる可能性がある。
4. 腹痛が強くても下血がなければ様子をみる。
問題 47
在宅療養者を支援するチームケアで最も適切なのはどれか。
1. 多職種の参加が必須である。
2. 療養者はチームメンバーに含まれない。
3. チームリーダーの職種は規定されている。
④. 療養者が納得してケアを選択できるように支援する。
問題 48
66歳の女性のAさんは、2階建ての家屋で現在1人で暮らしている。変形性股関節症(osteoarthritis of the hip)で人工股関節全置換術を受けて退院した。
Aさんの移動時の安全を確保するための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 毛足の長い絨毯を敷くよう勧める。
2. 履物はサンダルを使用するよう勧める。
3. 2階で洗濯物を干すことを続けるよう勧める。
④. いつも買い物をする店までの移動手段を確認する。
問題 49
壮年期の特徴はどれか。
1. 味覚の感度の向上
②. 総合的判断力の向上
3. 早期覚醒による睡眠障害
4. 骨量増加による体重の増加
問題 50
成人期で、加齢に伴い糖尿病(diabetes mellitus)を発症しやすくなる原因はどれか。
1. 腎機能の低下
2. 免疫機能の低下
3. 動脈硬化の悪化
④. インスリン感受性の低下
問題 51
塗装工事を行っていた作業員が頭痛を訴え嘔吐し、意識を消失して病院に搬入された。最も考えられるのはどれか。
1. サリン中毒 sarin poisoning
2. ボツリヌス中毒 botulism intoxication
3. パラコート中毒 toxic effect of paraquat
④. トリクロロエチレン中毒 toxic effect of trichloroethylene
問題 52
開腹術後の患者で機械的イレウス(mechanical ileus)を疑うのはどれか。
①. 排ガスの停止
2. 白血球数の減少
3. 腸管のけいれん
4. アンモニア臭の吐物
問題 53
肺気腫(pulmonary emphysema)の患者への日常生活の指導で適切なのはどれか。
1. 胸式呼吸
2. 水分の制限
3. 低カロリー食の摂取
④. 下肢の筋力トレーニング
問題 54
慢性心不全(chronic heart failure)の患者の急性増悪を疑うのはどれか。
1. 体重の減少
②. 喘息様症状
3. 下肢の熱感
4. くも状血管腫
問題 55
超音波ガイド下で肝生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
①. 「検査当日は朝から食事ができません」
2. 「肝生検は腰椎麻酔をしてから行います」
3. 「針を刺す瞬間に大きく呼吸をしてください」
4. 「検査後すぐにベッドの脇のポータブルトイレが使えます」
問題 56
血液透析の導入期の看護で適切なのはどれか。
1. 飲水は制限しない。
②. 不均衡症候群に注意する。
3. 透析実施中の歩行を促す。
4. 血圧はシャント肢で測定する。
問題 57
33歳の女性のAさんが、上口唇の水疱と痛みとを主訴に来院した。数年前から年に1、2回、同様の症状を繰り返している。上口唇の写真(別冊No. 2)を別に示す。
看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
1. 歯磨きは控える。
2. 他の身体部位には生じない。
③. ストレスが発症の誘因になる。
4. 他者への感染の危険性はない。
問題 58
先天性の重度視覚障害があるAさんは、早期胃癌(early gastric cancer)の手術目的で入院した。Aさんは妻と2人で暮らしており、自宅ではほぼ自立して日常生活を送っていた。
看護師のAさんへの入院当日の対応で最も適切なのはどれか。
1. Aさんの病室は監視モニター付きの個室にする。
2. Aさんの病室で食堂やトイレの場所などを説明する。
3. 起き上がるとスイッチが入るナースコールを設置する。
④. CT検査室への移動の際は、看護師が順路を説明しながら一緒に歩く。
問題 59
43歳の女性のAさんは、過多月経を主訴に受診し、子宮筋腫(myoma of uterus)で単純子宮全摘術を受けた。
退院指導で最も適切なのはどれか。
①. 「貧血は改善するでしょう」
2. 「性行為は今後ずっとできません」
3. 「更年期症状が現れる可能性があります」
4. 「食物繊維をとるように心がけてください」
問題 60
平成19年の国民生活基礎調査における65歳以上の有訴者率で正しいのはどれか。
1. 約80%である。
2. 男性の方が多い。
③. 腰痛が最も高い。
4. 年齢にかかわらずほぼ一定である。
問題 61
加齢に伴う呼吸機能の変化で正しいのはどれか。
1.
残気量の低下
残気量の低下
②.
肺活量の低下
肺活量の低下
3.
1秒率の増加
1秒率の増加
4.
気道クリアランスの向上
気道クリアランスの向上
問題 62
Aさん(85歳、男性)は、じん肺症(pneumoconiosis)で入院した経験があり、現在は自宅で1人で暮らしている。認知障害はなく、身の回りのことは自分でできるため、介護保険は申請していない。しかし、最近、日常の買い物で荷物を持つことが困難になった。
Aさんに勧めるサービスで最も適しているのはどれか。
1. 短期入所
②. 配食サービス
3. グループホーム
4. 近医による訪問診療
問題 63
Aさん(94歳、男性)は、脳卒中(stroke)の再発作後、肺炎(pneumonia)を発症した。Aさんの家族へ説明のうち、エイジズム(高齢者差別)にあたるのはどれか。
1. 「年齢から判断すると、体力がおちていると思います」
2. 「年齢から判断すると、治療への反応は遅いかもしれません」
3. 「年齢から判断すると、肺活量が落ちている可能性があります」
④. 「年齢から判断すると、何もせず経過をみるのがいいでしょう」
問題 64
薬物と特に高齢者で観察すべき内容との組み合わせで正しいのはどれか。
1. ループ利尿薬 ------- 出血傾向
2. ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ------- 血中尿酸値
③. 非ステロイド性消炎鎮痛薬 ------- 消化器症状
4. β遮断薬 ------- 血中カリウム濃度
問題 65
Aさん(78歳、女性)は心筋梗塞(myocardial infarction)で入院した。治療経過は順調であるが、日常における行動範囲が拡大しない。Aさんは「心臓に負担がかかるから休んでいたい」と言う。
Aさんへの言葉かけで適切なのはどれか。
1. 「それでは、休みましょう」
2. 「息が上がる程度に動きましょう」
3. 「不整脈があっても大丈夫ですよ」
④. 「負担がかかると思うのはどんなときですか」
問題 66
成年後見制度で正しいのはどれか。
1. 法定後見人は、都道府県知事が選任する。
2. 任意後見人とは、家族が後見人になる場合を指す。
③. 成年後見人は、財産管理などの法律行為を支援する。
4. 日常生活自立支援事業の一部として位置づけられる。
問題 67
乳幼児で人見知りが始まる次期はどれか。
1. 生後2~3か月
②. 生後6~12か月
3. 生後18~24か月
4. 生後36~42か月
問題 68
体重10パーセンタイル値の説明で正しいのはどれか。
1. 1か月前と比べ体重が10%増加した。
2. 同年齢で同性の児の平均体重よりも10%軽い。
3. 同年齢で同性の児の身長相応の体重よりも10%軽い。
④. 同年齢で同性の児100人中、10番目に軽い体重である。
問題 69
思春期の特徴で正しいものはどれか。
1. 骨密度が最も低い時期である。
2. 男子では、体脂肪が著しく増加する。
3. 身長の増加率が、体重の増加率を上回る。
④. 性的成熟は、女子の方が男子よりも早く始まる。
問題 70
出産後、児に先天性心疾患(congenital heart disease)があると診断され、母親が「この子の病気は私のせいです」と話している。
母親への看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 児との面会を制限する。
②. 母親の責任ではないと説明する。
3. 母親への病状に関する説明は控える。
4. 母乳を与えることはできないと説明する。
問題 71
母子保健法が規定するのはどれか。
1. 不妊手術
2. 産前産後の休業
3. 出産育児一時金
④. 新生児訪問指導
問題 72
性周期で正しいのはどれか。
1. 卵胞はプロゲステロンの作用で発育する。
②. 子宮内膜はエストロゲンによって増殖する。
3. 排卵後に黄体化ホルモン(LH)の分泌が急激に増加する。
4. 受精が成立しないと、卵胞は白体を経て黄体になる。
問題 73
初産婦のAさんは、昨日、妊娠38週3日で2,900gの児を出産した。本日は母子同室で過ごしている。Aさんは「母乳え頑張りたいけど赤ちゃんがうまく吸ってくれない」と言う。乳頭は正常で、乳管開口は左右ともに2本である。
Aさんへの援助で適切なのはどれか。
1. 搾乳を勧める。
2. 母子異室にする。
③. 抱き方を指導する。
4. 人工栄養を勧める。
問題 74
前置胎盤(placenta previa)について正しいのはどれか。
1. 出血は主に内出血である。
2. 妊娠高血圧症候群(pregnancy-induced hypertension)に合併する。
③. 出血は痛みを伴わない場合が多い。
4. 胎盤の下縁が内子宮口に達しないものをいう。
問題 75
精神保健活動における二次予防はどれか。
1. 精神科デイケアで生活技能訓練(SST)を行う。
2. 精神疾患をもつ人々に、再燃を予防するための教育を行う。
3. 地域の住民を対象に、ストレスマネジメントの講演会を行う。
④. 会社の健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行う。
問題 76
プロセスレコードを記載する目的で正しいのはどれか。
1. 患者の病的な言動を特定する。
2. 一日の看護の経過を記録に残す。
3. 事故につながる可能性のある看護行為を分析する。
④. 看護場面における看護師自身の感情の動きに気づく。
問題 77
女性患者のAさんは統合失調症(schizophrenia)で入院した。Aさんは、「この薬を飲むと舌がピリピリする。薬で私を殺そうとしてるんでしょ」と険しい表情で言い、服薬を拒否している。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
①. 服薬に関する不満を聞く。
2. 直ちに薬物療法を中止する。
3. Aさんの訴えの不合理な点を指摘する。
4. 医師からの指示を受けて注射を施行する。
問題 78
覚せい剤使用の影響で正しいのはどれか。
1. 精神依存は生じない。
2. ウェルニッケ脳症(Wernicke's encephalopathy)を生じる。
③. 耐性が生じ、使用量が増加する。
4. 使用を中止すれば、精神病症状は再燃しない。
問題 79
会社員のAさんは、うつ病(depression)の診断で精神科クリニックに通院している。これまでも外来での診察中に、自責的な発言を繰り返していた。ある日、Aさんから外来看護師に自殺念慮の訴えがあった。
外来看護師からAさんへの声かけで、最も適切なのはどれか。
1. 「自殺はしてはいけないことです」
2. 「あまり深く考え過ぎないほうがいいですよ」
3. 「Aさんよりもつらい状況の人もいるのですよ」
④. 「死にたくなるくらいつらい気持ちでいるのですね」
問題 80
下肢静脈血栓によって塞栓が起こる可能性があるのはどれか。
1. 腎動脈
②. 肺動脈
3. 大腿動脈
4. 椎骨動脈
5. 中大脳動脈
問題 81
感染予防のために、献血された血液のスクリーニング検査の対象となる疾患はどれか。
1. 麻疹 measles
2. 結核 tuberculosis
③. C型肝炎 hepatitis C
4. 伝染性単核球症 infectious mononucleosis
5. クラミジア感染症 chlamydial infection
問題 82
I型アレルギー反応はどれか。
1. 接触性皮膚炎 contact dermatitis
2. 潰瘍性大腸炎 ulcerative colitis
3. 過敏性肺臓炎 hypersensitivity pneumonitis
4. ツベルクリン反応陽性
⑤. アナフィラキシーショック anaphylactic shock
問題 83
甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)の症状はどれか。
1. 眉弓部の膨隆
2. 眼瞼下垂
3. テタニー
④. 動悸
5. 便秘
問題 84
19歳の男性がスノーボードで転倒し、右下肢の激しい痛みを訴えている。スキー場の診療所で撮影した右下肢のエックス線写真(別冊No. 3A、B)を別に示す。
病院へ搬送する際の副子による固定範囲として適切なのはどれか。
1.
2.
3.
④.
5.
問題 85
肝細胞で合成されるのはどれか。2つ選べ。
①. アルブミン
2. ガストリン
3. セクレチン
4. γ-グロブリン
⑤. コレステロール
問題 86
平成19年施行の改正医療法で、治療または予防に関する事業として医療計画に記載することになった疾患はどれか。2つ選べ。
①. がん cancer
②. 脳卒中 stroke
3. 統合失調症 schizophrenia
4. ウイルス肝炎 viral hepatitis
5. インフルエンザ influenza
問題 87
80歳の男性のAさんは軽度の認知症(dementia)で、集合住宅で1人で暮らしている。喫煙習慣がある。
生活環境の安全に関する訪問看護の活動で、毎回の訪問時に確認する必要があるのはどれか。2つ選べ。
①. 戸締り
2. 喫煙本数
③. 煙草の吸い殻処理
4. 浴室の換気システム
5. 預金通帳の保管場所
問題 88
抗癌薬の静脈内注射を開始した直後に注意すべき観察項目はどれか。2つ選べ。
①. 頻脈
2. 脱毛
③. 血圧の低下
4. 口腔粘膜炎
5. 白血球数の減少
問題 89
定期予防接種の対象である疾患はどれか。2つ選べ。
①. 麻疹 measles
2. 水痘 varicella
③. 風疹 rubella
4. B型肝炎 hepatitis B
5. 流行性耳下腺炎 mumps
問題 90
妊娠に伴う身体の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 腸蠕動の亢進
2. 膣分泌物の減少
3. 拡張期血圧の上昇
④. 皮膚の v痒感の増加
⑤. 尿中への糖の排泄増加
問題 91
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病(Parkinson's disease)と診断された。ヤール(Yahr, M.D.)の重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見に来ている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
転倒を予防するために、Aさんと妻に対して行う訪問看護師の指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. なるべく家の中で過ごす。
2. 方向転換はすばやく行う。
③. 夜間はポータブルトイレを利用する。
4. 動きが遅いときには歩行練習を増やす。
⑤. 歩行を開始する時は、妻がかけ声をかける。
問題 92
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病(Parkinson's disease)と診断された。ヤール(Yahr, M.D.)の重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見に来ている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
Aさんは、ドパミン受容体刺激薬とレボドパ(L-dopa)を内服している。妻から「まったく動けない時もあれば、目を離している間に動いて、転んでいることもある」と訴えがあった。
Aさんへの対応に関する妻への訪問看護師の指導で適切なのはどれか。
①. 「内服と症状との関連を観察しましょう」
2. 「副作用が出ているので、お薬を止めましょう」
3. 「お薬がきいてきたら、好きなようにさせてあげましょう」
4. 「転倒の危険があるので、目を離さないようにしましょう」
問題 93
Aさん(70歳、男性)は、65歳の妻と2人で暮らしている。Aさんは67歳のときに安静時に振戦が現れ、パーキンソン病(Parkinson's disease)と診断された。ヤール(Yahr, M.D.)の重症度分類ステージIIIで、要介護3である。Aさんの症状として、仮面様顔貌、小刻み歩行および前傾姿勢がある。歩行練習を行っており、排泄は時間はかかるが自分でできている。Aさんの長男夫婦は車で1時間のところに住んでおり、週末に様子を見に来ている。Aさんは訪問看護を2週間に1回利用している。
妻は「今後もできる限り自宅で介護したいが、病状が進行してどんどん動けなくなってきて不安です。機能訓練すれば動けるようになるかしら」と話した。
妻の不安を緩和するための訪問看護師の行動で適切なのはどれか。
1. 長男夫婦に平日の機能訓練を依頼する。
②. サービス担当者会議の開催を提案する。
3. もう少しがんばって介護するように妻を励ます。
4. 訪問リハビリテーションの適応ではないと話す。
問題 94
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
Aさんは退院後、訪問看護を利用することになった。
病棟看護師による家族への退院指導の内容で最も適切なのはどれか。
①. 食事摂取量を継続的に観察する。
2. ストーマを造ったので便秘の心配はない。
3. ストーマ用品は訪問看護ステーションから買う。
4. 痛みが増強したときは次回の外来受診時に伝える。
問題 95
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
退院後、Aさんは痛みが強くなってきた。外来でオキシコドン塩酸塩徐放錠が増量されていた。その後、全身状態が悪化し傾眠傾向がみられるようになった。そのため、確実に疼痛がコントロールできるよう、フェンタニル貼付剤に切り替えることになった。AさんのADLは低下しており、介護している妻は腰痛の増強を訴え始めている。
訪問看護師による家族への指導で適切なのはどれか。
1. フェンタニル貼付剤は痛みのある部位に貼る。
2. フェンタニル貼付剤は痛みが出始めたら交換する。
③. 残ったオキシコドン塩酸塩徐放錠は医療機関に返却する。
4. 妻の腰痛の緩和のためにフェンタニル貼付剤を使用してもよい。
問題 96
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌(colon cancer)と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。
Aさんの傾眠傾向が強まり、時々無呼吸がみられるようになった。食事や水分の摂取は少ないが、疼痛を訴えることはない。妻は「できればこのまま自宅でみていきたい」と話している。
自宅で看取るための体制として必要なのはどれか。
1. 見舞い客の制限
②. 訪問診療の導入
3. 娘の介護休暇の取得
4. 高カロリー輸液の開始
5. 家族による24時間の観察
問題 97
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(lung cancer)(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μl、アルブミン7g/dl、CRP0.3mg/dlであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
Aさんの入院時の状態で正しいのはどれか。
1. 喫煙指数(ブリンクマン指数)は60である。
2. 肺炎(pneumonia)の徴候がみられる。
3. 低栄養の可能性がある。
④. リンパ節転移がある。
問題 98
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(lung cancer)(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μl、アルブミン7g/dl、CRP0.3mg/dlであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
抗癌化学療法が開始されて2日が経過した。Aさんは悪心・嘔吐、下痢が出現し、食事はほとんど摂れていない。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 吐き気があるのは薬が効いている証拠だと話す。
②. 無理して食べなくてもよいと話す。
3. 嘔吐後の口腔ケアは控える。
4. 経管栄養を検討する。
問題 99
Aさん(65歳、男性)は、右下葉の肺癌(lung cancer)(T3N2M0)と診断され、抗癌化学療法(シスプラチン+エトポシド)1クール4日間を4クール行うことになった。入院時のAさんは、体温36.2℃、呼吸数18/分、脈拍72/分、血圧124/74mmHgであった。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は98%で、咳嗽が時々みられるが、痰の喀出はなく、胸部の聴診にて副雑音はない。Aさんの血液検査の結果は、白血球5,600/μl、アルブミン7g/dl、CRP0.3mg/dlであった。Aさんは20歳のころから毎日20本の煙草を吸っていたが、60歳のときに禁煙した。
抗癌化学療法が開始されて5日が経過した。Aさんの血液検査の結果は、白血球2,100/μl(好中球50%)である。
看護師が行うAさんへの感染予防の対策で適切なのはどれか。
1. 加熱食に変更する。
②. マスクの着用を促す。
3. 面会者の入室を禁止する。
4. クリーンルームに入室とする。
問題 100
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)を疑われ、緊急入院になった。
Aさんは顔面が赤くなっていることに驚き、「頬のあざのようなものは消えるのでしょうか」と医師に尋ねた。医師は「治療の効果が出てくれば消えます」と説明した。
Aさんの顔面の発赤で最も考えられるのはどれか。
1. ばら疹
②. 蝶形紅斑
3. 結節性紅斑
4. 伝染性紅斑
問題 101
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)を疑われ、緊急入院になった。
入院した翌朝、Aさんの倦怠感はさらに強まり、顔面の浮腫が増強し、尿蛋白3+が認められた。Aさんが両膝と足関節の痛みや、歩行時の息切れがすると訴えたので、排尿はベッドサイドで行い、それ以外は安静にするように指示された。血液検査の結果は白血球3,000/μl、血小板11万/μl、溶血性貧血(hemolytic anemia)が認められ、酸素投与が1l /分で開始された。
Aさんの診断に必要と考えられる検査はどれか。
1. 膀胱鏡
②. 腎生検
3. 関節鏡
4. 骨髄穿刺
問題 102
Aさん(28歳、女性)は、サーフィンが趣味で休日は海岸にいることが多い。Aさんは数か月前から前胸部や腕に皮疹がみられ、日焼け後の疲労も強くなり、先月からサーフィンに行くことができなくなっていた。また数週間前から関節痛、微熱、倦怠感があり、2日前から39℃台の発熱が続いたため受診した。血液検査等の結果、全身性エリテマトーデス(SLE: systemic lupus erythematosus)を疑われ、緊急入院になった。
Aさんの病状が進行したため、メチルプレドニゾロンによるパルス療法が開始された。
Aさんのパルス療法による副作用への看護師の対応で適切なのはどれか。
①. 病室の外でのマスク着用を勧める。
2. 水分摂取は800ml/日にする。
3. かつらの販売業者を紹介する。
4. 口すぼめ呼吸法を勧める。
問題 103
Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。
Aさんに右乳房温存腫瘍摘出術と腋窩リンパ節郭清が行われ、腋窩部にドレーンが挿入された。Aさんは、病室に戻ったころより患側上肢のだるさを訴えている。
ドレーンを挿入したAさんへの対応で適切なのはどれか。
1. ドレーンは水封式吸引装置に接続する。
2. 積極的な上肢回旋運動でドレーンからの排液を促す。
3. ドレーン抜去時まで刺入部のガーゼ交換は行わない。
④. ドレーンを抜去した翌日から全身のシャワー浴は可能である。
問題 104
Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。
Aさんの術後の経過は良好で、外来で抗癌化学療法を受ける予定で退院した。Aさんは患側上肢のだるさ、疲れやすさが残ると外来看護師に話した。
Aさんの患側上肢の浮腫を予防する方法で適切なのはどれか。
1. 使い捨てカイロを患側の腋窩にあてる。
2. 患側上肢はなるべく動かさないようにする。
3. 患側上肢のマッサージを中枢から末梢へ行う。
④. 患側上肢の静脈では抗癌薬の静脈内注射を行わない。
問題 105
Aさん(50歳、女性)は右乳癌(breast cancer)と診断され、手術を受けるために入院した。Aさんは夫を3年前に腎臓癌(kidney cancer)で亡くしたが、貸しビル業を引き継いでおり、経済的な問題はない。趣味はテニスである。
抗癌化学療法が終了し、1年半が経過した。Aさんは肋骨と脳に転移が疑われ、精密検査の目的で再び入院した。Aさんは、「もうテニスはできないでしょうね。何を楽しみにすればいいのでしょう。早く夫のそばにいきたいです」と涙を流した。
Aさんが現在感じている苦痛に最もあてはまるのはどれか。
1. 貸しビル業を続けることの苦痛
②. 生きる目的を問うスピリチュアルな苦痛
3. 手術や化学療法を受けたことによる身体的な苦痛
4. 社会的な役割が果たせないことによる社会的な苦痛
問題 106
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんの状態で考えられるのはどれか。
1. 脱抑制
2. 慢性退行状態
3. 認知機能の低下
④. 自律神経失調症状
問題 107
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんは、夜、寝る前に「入院しているのに治らない。こんなはずではなかった。ここにいても仕方がない」と看護師に訴えた。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. 「薬が効くまでの我慢ですよ」
2. 「治っているように見えますよ」
③. 「治らないと感じるのはつらいですね」
4. 「治っていないことを医師に相談しますか」
問題 108
Aさん(73歳、女性)は、動悸の精密検査の目的で入院した。心電図や血液検査などで異常所見はなかったが、Aさんは全身倦怠感、食欲不振、腰痛、便秘などを訴え続け、薬物療法を行っているが症状は改善していないという。日中はぼんやりと過ごしており「心臓がドキドキして、ハッと朝早く目が覚め、死ぬんじゃないかと思い、その後眠れなくなる」と言う。
Aさんは、午前0時ころ覚醒し、ベッドサイドでため息をついている。
看護師のAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1. 就寝時間を遅くするように言う。
2. 眠れなくても横になっているよう話す。
3. 医師に確認して睡眠導入薬の服用を促す。
④. ベッドを離れるよう誘い、しばらく話をする。
問題 109
Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群(Down's syndrome)が強く疑われた。
出生当日、医師は、両親に染色体検査の必要性と、検査の結果がでてから詳しい話をすることを説明した。両親は大きなショックを受けていたが、検査に同意した。
Aちゃんの入院中における両親への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. 早期療育の必要性を説明する。
2. ダウン症候群(Down's syndrome)の親の会への入会を勧める。
3. ダウン症候群(Down's syndrome)の治療について説明をする。
④. 一緒にAちゃんの世話をすることを提案する。
問題 110
Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群(Down's syndrome)が強く疑われた。
出生8日目、Aちゃんの体重は2,990gになった。母親は「初めての子どもで不安でしたが、少しずつ育児に慣れてきました。でも、うまく抱っこができません」と訴えた。
母親がAちゃんをうまく抱けない理由で考えられるのはどれか。
1. 母親の愛着不足
②. Aちゃんの筋緊張の低下。
3. Aちゃんの心室中隔欠損症(ventricular septal defect)
4. Aちゃんの体重の増加不良
問題 111
Aちゃんは39週0日に体重3,000gで出生した。両親との3人家族である。顔貌などの特徴や心室中隔欠損があることからダウン症候群(Down's syndrome)が強く疑われた。
その後、Aちゃんはダウン症候群(Down's syndrome)であると診断された。7か月児健康診査のためにAちゃんと母親が来院した。Aちゃんは常に口を開け、舌を出している。乳歯はまだ生えていない。首はすわっているが、お座りはできない。体重6,850g、哺乳量は650~700ml/日である。
Aちゃんの離乳食の開始時期で適切なのはどれか。
①. これからすぐに
2. 乳歯が生え始めてから
3. 体重が7,500gになってから
4. お座りができるようになってから
問題 112
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんのアセスメントで正しいのはどれか。2つ選べ。
①. 高血糖
②. 浸透圧利尿
3. 腎機能の低下
4. ケトアシドーシス
5. グルカゴンの分泌低下
問題 113
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんは1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)と診断され、インスリン注射4回法(朝・昼・夕に超速効型インスリン、就寝前に持続型インスリン)が開始された。
Aちゃんへのインスリン注射の指導で適切なのはどれか。
1. 学校では注射をしない。
②. 自己注射の習得を目指す。
3. 毎回、同一部位に注射する。
4. 注射は朝昼夕の食事の30分前に行う。
問題 114
9歳のAちゃんは、2か月前から口渇、多飲および多尿があった。学校の健康診断で尿糖が陽性であったため、受診した。受診時の検査で、Aちゃんは、血糖398mg/dl(食後3時間経過)、HbA1C9.3%、動脈血pH7.40、尿糖4+、尿ケトン体+で、1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus)の疑いで入院した。
Aちゃんはインスリン療法を始めてからも食後2時間の血糖値が300~400mg/dlで高いため、超速効型インスリンが増量された。また、退院後に学校で行う体育の授業を考え、80kcalの運動を15時に行うことになった。運動後、Aちゃんは悪心と手のふるえがあり、血糖値は54mg/dlであった。入院患者へ夕食が配膳されるのは18時である。
Aちゃんへの看護師の対応で優先されるのはどれか。
1. おにぎりを食べさせる。
2. 低血糖症状の教育を行う。
③. グルコースを摂取させる。
4. 夕食まで安静にするよう伝える。
問題 115
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧100/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮低長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
Aさんへの保健指導で適切なのはどれか。
1. 骨盤位体操を勧める。
2. 市販の下剤を服用することを勧める。
3. 水分の摂取量を減らすことを勧める。
④. 外出を控え自宅で過ごすことを勧める。
問題 116
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧100/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮低長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
妊娠36週0日の午前10時、Aさんは、子宮収縮が強くなったため入院した。Aさんは、午後3時に体温37.3℃、脈拍86/分、血圧128/80mmHgであった。Aさんに分娩監視装置を装着した結果、陣痛周期4分、胎児心拍基線は150bpm、基線細変動があり、一過性徐脈はなかった。子宮口6cm開大で、「陣痛のときに、いきみたい感じがでてきました」と言う。
この時点のアセスメントで適切なのはどれか。
1. 分娩第2期である。
②. 胎児心拍は正常である。
3. 母体に感染の徴候がみられる。
4. 努責を行うための指導が必要である。
問題 117
Aさん(32歳、経産婦)は、身長160cmで、非妊時体重は52kgであった。妊娠33週2日の妊婦健康診査では、体重59kg、血圧100/76mmHg、尿蛋白(-)、尿糖(-)、浮腫+、子宮低長は28cmである。胎児心拍の最良聴取部位は左臍棘線中央にあり、「最近、動くとおなかが頻繁に張ります。便秘がひどくなっているせいかもしれません」と言う。
2時間後にAさんは、2,650gの児を娩出した。児のアプガースコアは1分後、5分後ともに9点であり、羊水混濁はなかった。出生3時間後の児の状態は、体温36.8℃、心拍数145/分、呼吸数65/分で、四肢に軽度のチアノーゼがみられる。
児の状態で考えられるのはどれか。
1. 無呼吸発作 apnea attack
2. 呼吸窮迫症候群(RDS) respiratory distress syndrome
3. 胎便吸引症候群(MAS) meconium aspiration syndrome
④. 新生児一過性多呼吸(TTN) transient tachypnea of the newborn
問題 118
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。
被災して1週間が過ぎた。避難所に派遣された看護師にAさんは、「地震の当日は不安が強く、突然怖くなりドキドキしました。考えがまとまらず、夢を見ているような感覚でした。翌日からはだいぶ落ち着き、日々楽になっている感じがします」と話した。
Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。
1. .心気症 hypochondria
2. 身体化障害 somatizaton disorder
3. 強迫性障害 obsessive-compulsive disorder
④. .心的外傷後ストレス反応 post-traumatic stress response
問題 119
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。
Aさんから、「また地震の日のような状態になってしまうことが不安です。大丈夫でしょうか」と看護師に相談があった。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 「すぐに受診をした方が良いと思います」
2. 「つらい体験は早く忘れるようにしましょう」
3. 「誰にでもよいので積極的に自分の体験を話してください」
4. 「気分転換にご主人と一緒に家の片付けなどしてはいかがでしょうか」
⑤. 「強いストレスを体験したときには誰もがなり得る正常な反応です」
問題 120
Aさん(35歳、女性)は、夫と7歳の息子、2歳の娘と4人で暮らしている。ある日、震度6強の地震が起こり、Aさんの家は半壊した。Aさんは、倒れてきた家具の下敷きになるところだったが、何とか免れ、家族は全員かすり傷程度の怪我で済んだ。被災後、家族は避難所である小学校で生活をしている。
Aさんから、「7歳の息子がおねしょをするようになりました。落ち着きがなくなり、まとわりついてきます。2歳の娘の世話で精いっぱいなのに、息子に対してどう接したらよいでしょう」と看護師に相談があった。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 「兄である自覚を持たせるようにしましょう」
②. 「スキンシップを多くとるようにしましょう」
3. 「息子さんの状態は気にしない方がよいですよ」
4. 「なるべく一人で行動させるなど、自立を促すようにしましょう」
⑤. 「『怖かったね、でももう大丈夫』など、安心させる言葉をかけてください」
No comments:
Post a Comment